ヴァイナスは11月7日、英Advanced Design Technology Limited(ADT)のターボ機械流体設計統合システム「TURBOdesign Suite」の最新バージョン「TURBOdesign Suite 6.1」を国内で販売することを発表した。

同バージョンでは、逆解法と連携した多目的最適化設計モジュール「TURBOdesign Optima」に、実験計画法(DoE)および応答曲面法(RSM)の機能を追加。これにより、従来必要としていたSIMULIAなどの外部の最適化ツールを使用することなく実験計画法、応答曲面法、遺伝的アルゴリズムを組み合わせた最適化ワークフローをTURBOdesignだけで実行できるようになった。

また、ターボ機械1次元設計モジュール「TURBOdesign Pre」の遠心コンプレッサ設計機能に、エンジン1次元設計にも使用可能な性能マップ作成機能を追加したほか、遠心コンプレッサおよびラジアルタービン設計ではリアルガスの適用に対応したとする。

ターボチャージャ用タービンの最適設計例。左が最適化前、右が最適化後 (羽根のチップ付近のエントロピー分布:必要な強度を保ちつつ、流れの乱れを改善してエントロピーの増加を抑制)

さらに、新たにソリッドモデル作成CADモジュール「TURBOdesign 3DLab」を搭載。これにより、従来必要だった、外部のCADツールを利用しなくても、TURBOdesignで設計した翼形状やボリュート/スクロールの形状データから、流体解析や構造解析用のソリッドモデルを作成することが可能になったという。

「TURBOdesign Pre」の遠心コンプレッサ性能。マップのエンジン1次元設計への適用イメージ

なお、ヴァイナスでは2016年11月9日より国内で販売を開始し、自動車や重工業および各種産業機械メーカーを中心に、初年度20ライセンスの販売を見込むとしている。販売価格は、年間ライセンス350万円(消費税別)から、永久ライセンス1225万円(消費税別)から、なっている。