2016年11月2日(現地時間)、Microsoftは米国ニューヨークで発表会を開催し、「Microsoft Teams」を発表した。既存のチームコミュニケーションツール「Slack」の対抗馬として、1対1のコミュニケーションやチャンネルを設置したグループコミュニケーションなどを可能にする。メッセージのやり取りはスレッド形式で表示され、Skype for Business経由による音声やビデオ通話も可能。さらにWordやExcelなどOffice 365アプリケーションともシームレスに連携するため、Office 365環境におけるコミュニケーション基盤となる。

2017年第1四半期のGA(一般提供版)を目標に開発が進められ、既にMicrosoft Teamsは181カ国で18言語に対応したレビュー版を、Office 365 Business Essentials、同Business Premium、同Enterprise E1/E3/E5の契約者に対して提供開始。Windows 10やWebブラウザー経由で動作し、macOS版やAndroid/iOS向けアプリケーションの提供も予定されている。

タブの切り替えによるファイルやクラウドコンテンツへのアクセスが可能

コミュニケーションはスレッドベースで進む

Microsoft Teamsはスマートフォン上でも動作する

より詳しい説明は公式ブログで行われ、発表会のダイジェストはこちらから視聴可能。Microsoft CEO Satya Nadella氏は「すべての個人は異なる。すべてのチームにも当てはまる」と述べ、Microsoft Teamsをオープンなデジタル環境を実現するため作ったと説明。Slackは公式ブログでコミュニケーションツール市場への参入を歓迎しつつ、「コミュニケーションは難しい」とコメントした。

Microsoft CEO Satya Nadella氏

阿久津良和(Cactus)