クエンティン・タランティーノ監督(C)BANG Media International

クエンティン・タランティーノ監督が引退を表明した。

『レザボア・ドッグス』などでおなじみのタランティーノ監督はあと2作品を制作して、自身の作品が全10作品になった後に引退することを、サンディエゴで行われたクリエイティビティ・カンファレンス「アドビ・マックス」の場で発表した。

とはいえ、『パルプ・フィクション』『キル・ビル』などを手がけたタランティーノ監督は、以前から自身の作品が10作品に達したら引退すると宣言していた。2014年のインタビューの中で「完全に決まったわけじゃないけど、10作品作ったら監督を辞めるつもりさ。でももしかしたら75歳になったとき、また別の作品を作ろうとするかもね」と話していた。

今回のカンファレンスの中でタランティーノ監督は、自身の成功の定義について「僕が自分のキャリアを終えた時に位置づけたい成功の定義としては、史上最も素晴らしい映画監督の一人として認識されることかな。もっと言うならば、映画監督としてだけではなく、最高のアーティストとしても認識されたいね」と話す。

さらに、映画制作の過程についても幾つかの秘密を明かしており、自身のレコードコレクションが保管してある古いレコードショップを彷彿とさせるようなデザインの部屋を歩き回って新しい脚本を考えるのだと語った。「脚本の中の言葉は音や歌から派生するんだ。脚本を書き始める時、僕は真剣に音楽のことを考えるんだ。音楽を聞きながらカンヌ国際映画祭にいるみんなが気に入っている様子を想像するんだよ」

そんなタランティーノ監督が、いつ次回の長編作品にとりかかるのかはわかっていないものの、現在は1970年代をテーマにしたドキュメンタリー作品の制作を行っているようだ。

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