東芝は11月2日、1台で多様な帳票の読み取り・仕分けができる据置型OCR(Optical character recognition:光学文字認識)の最上位モデル「OCR2000iモデル12000」を発売した。価格は2685万円(税別)から。

OCR2000iモデル12000の外観(「ソータオプション」を装着した構成)

新製品は、帳票仕分けに有効という特殊インク・ナンバリング・読取機能と、文書ファイリングに必要な両面読取機能を同時に搭載したことで、1台で多様な業務に利用できるとしている。また、高速CCDイメージセンサや高速画像処理回路の採用により、毎分330枚の読み取り速度を実現したという。

加えて、搬送性能の強化や、省スペース設計のソーターによる大規模な仕分け、カートリッジ交換作業の簡易化と読み取り部の光源へのLEDの採用などによるメンテナンス性の向上が特徴となっている。

同製品を適用できる業務として銀行の税公金収納代行業務、口座振替依頼書処理業務、諸届/文書為替などの処理(文書ファイリング)業務、手形業務(手形読取機能は2017年度にリリース予定)、信販の申込書受付業務、口座振替依頼書処理業務、保険会社の新規契約受付業務、保険金支払業務、保全業務、流通業の注文書受付業務、コンビニエンスストア収納代行業務などを挙げている。同社では、大量かつ多種多様な帳票の読み取りと仕分けを行なう銀行や保険会社などの金融機関や流通業などに向けて販売していく方針。