引っ越しをする際、あなたは何を重視して物件を選ぶだろうか。家賃や部屋の広さ、職場までの通勤時間などこだわるポイントは人それぞれ異なるかもしれない。そこで今回は、マイナビニュース会員のうち男女300名に「会社から遠いが家賃が安くて広い家」と「会社から近いが家賃が高くて狭い家」のどちらに住みたいか質問してみた。

Q.「会社から1時間かかるが家賃が安くて広い家」と、「会社から15分で着くが家賃が高くて狭い家」、どちらに住みたいですか?

遠いが家賃が安くて広い……69.3%
近いが家賃が高くて狭い……30.7%

Q.「会社から遠いが広い家」と「会社から遠いが狭い家」どちらに住みたいですか?

Q.その理由を教えてください

遠いが家賃が安くて広い

■心にゆとりが生まれる
・「室内の広さは心のゆとりになる」(38歳男性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)
・「多少遠くても心が落ち着く」(59歳男性/専門商社/事務・企画・経営関連)
・「狭いところに押し込められるのは窮屈な気持ちになります、広い部屋で開放感があると明日の活力になります」(38歳男性/教育/公共サービス関連)

■通勤1時間なら許容範囲
・「1時間程度は東京では当たり前です」(62歳男性/建設・土木/事務・企画・経営関連)
・「1時間くらいどうってことないから」(37歳男性/その他電気・電子関連/技能工・運輸・設備関連)
・「通勤時間が1時間程度では特に苦には感じないので、広い方が良い」(46歳男性/コンピューター機器/IT関連技術職)

■家賃は安い方が良い
・「少し我慢しても家計にはやさしい結果になると思うので」(46歳男性/流通・チェーンストア/販売・サービス関連)
・「余った金で充実した週末を過ごす」(47歳男性/物流・倉庫/技能工・運輸・設備関連)
・「不景気なので家賃はできるだけ安い方がいいと思うから」(47歳男性/鉱業・金属製品・鉄鋼/技能工・運輸・設備関連)

■会社からなるべく離れたい
・「部屋の広さうんぬんより、15分で着く家だと残業や早出など会社のいいように使われてしまう」(47歳女性/食品/技能工・運輸・設備関連)
・「会社から近いと何かと厄介事を押し付けられそうだし、部屋は広い方がいいから」(37歳男性/インターネット関連/IT関連技術職)
・「1時間なんてすぐです、超満員だったとしても苦になるほどではありません、むしろ近すぎるとオンオフの切り替えが忙しくて考え事もできなさそう」(53歳男性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)

■狭い家だと収納に困る
・「物がいっぱいあるので収納に困るから」(45歳女性/建設・土木/事務・企画・経営関連)
・「狭い部屋は嫌だ、女なんで服とかたくさん置きたい」(31歳女性/教育/事務・企画・経営関連)
・「荷物が多いので狭い家には住めないので」(28歳女性/建設・土木/事務・企画・経営関連)

近いが家賃が高くて狭い

■通勤時間がもったいない
・「満員電車は時間の無駄だから」(26歳女性/インターネット関連/事務・企画・経営関連)
・「時間は大事です。近い方がいいです」(29歳男性/医療・福祉・介護サービス/事務・企画・経営関連)
・「程度にもよるが通勤時間に1時間以上かけるのは無駄」(52歳男性/生命保険・損害保険/事務・企画・経営関連)

■ギリギリまで寝たい
・「早起きができないから」(29歳男性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)
・「ギリギリまで寝られるから」(35歳女性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)

■自分の時間がもてる
・「近いのは魅力、仕事から速く帰って楽しい時間を過ごしたい」(32歳男性/教育/公共サービス関連)
・「自分の時間が持てるから、時は金なり」(23歳女性/広告・出版・印刷/営業関連)
・「通勤時間がない分、勉強できるから」(24歳男性/公益・特殊・独立行政法人/公共サービス関連)

■帰って寝るだけだから
・「仕事が忙しいと家では寝るだけになるから」(56歳男性/その他電気・電子関連/IT関連技術職)
・「家は寝るだけなんで大きさは気にしない」(43歳男性/建設・土木/事務・企画・経営関連)
・「家なんて眠れればいいし、通勤時間も勤務中と考えているので、ある程度なら家賃高くても減らしたいっす」(47歳男性/その他電気・電子関連/メカトロ関連技術職)

■利便性を重視
・「会社が都心にあるとするなら、そこから15分の場所ならもろもろ利便性が高い場所であると思われるから」(48歳男性/レジャーサービス・アミューズメント・アート・芸能関連/事務・企画・経営関連)
・「利便性が高い」(31歳男性/輸送用機器/営業関連)
・「近隣や近場の店のスペックによる」(32歳男性/重電・産業用電気機器/技能工・運輸・設備関連)

■総評

以前のアンケートは「会社まで遠いが絶対座れる or 近いが超満員、どっちの電車で通勤したいか」がテーマだったが、今回は広さと時間についてアンケートを行った。

その結果、「会社から1時間かかるが家賃が安くて広い家」を選択した人が約7割に。「通勤1時間程度なら許容範囲」「我慢できる」という声が多く、通勤時間の短縮よりも家賃の安さと住環境を重視する人が多かった。「部屋の広さは心の余裕につながる」「気持ちが落ち着く」といったコメントも寄せられていたが、広い部屋でのんびりリラックスできれば仕事のストレスも解消されるかもしれない。

また、「オン・オフを切り替えるため」という意見も散見された。「あまり会社から近いと気分転換できない」とのこと。会社から気持ちを切り離すためにも、物理的な距離を取ることが必要のようだ。他にも、「会社に近いと何かと呼び出されそう」「残業要員にされそう」といった理由が挙がっていた。

一方、「会社から15分で着くが家賃が高くて狭い家」を選んだ人(30.7%)からは、「通勤時間がもったいない」という回答が多く寄せられた。時間はお金では買えないため、通勤のために無駄な時間を過ごしたくはないそう。また、家は「帰って寝るだけの場所」という考えで家の広さにこだわらない人も多かった。

どんな暮らしが最適かは人によって異なるもの。立地や家賃など様々な要素を考慮し、自分のライフスタイルあった住まいを選びたいものだ。

調査時期: 2016年10月17日~2016年10月18日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 男女605名
調査方法: インターネットログイン式アンケート

※写真と本文は関係ありません