NTTドコモは28日、2016年度 第2四半期決算説明会を開催した。iPhone 7の発売後、はじめてとなる今回の決算説明会。記者団からは、NTTドコモ 代表取締役社長の吉澤和弘氏に対して「iPhone 7の販売状況」「Apple Pay開始による影響」などの質問が相次いだ。

NTTドコモは28日、2016年度 第2四半期決算説明会を開催。NTTドコモ代表取締役社長の吉澤和弘氏が記者団の質問に回答した

iPhone 7の販売状況

9月16日に、NTTドコモを含めた大手3キャリアから「iPhone 7/ 7 Plus」が発売されて1か月が経つ。販売状況はどうなっているのか、という問いに吉澤社長は「ジェットブラックなど、人気のカラーは初回入荷台数が少なかった。その影響でiPhone 6sの発売時と比較すると、スタートダッシュが緩やかだった」とコメント。

しかし、現在は在庫も潤沢になりつつあるという。「これにともない、発売後1か月の販売台数で見るとiPhone 7がiPhone 6sの数字を抜いた」と回答。ただ、ジェットブラックモデルについてはまだ予約が残っている(購入希望者に製品が届いていない)とのことで、これについては「予約された方には、もう少し時間がかかる状況かと思われる」と陳謝した。

Apple Payの影響は?

アップルの電子決済サービス「Apple Pay」が10月25日より開始している。これについて、ドコモの収益への影響などを問われた吉澤社長は「今週、始まったばかりなので実績についてはまだ何とも言えないが、Apple Pay対応のアプリのダウンロード数などは分かっている。iPhone 7をお使いで、なおかつdカードをお持ちの方なので対象となる方は数が限られているが、それにも関わらず沢山の方にダウンロードしていただいている」と答えた。

アップルの電子決済サービス「Apple Pay」が10月25日より開始。これにともない、iD/dカードがApple Payに対応している

続けて、「iPhoneで非接触の決済をしたい、という方が多い。すでにAndroidでやってきたことだが、iPhoneがそうした機能を持つことで改めて、我々の展開している金融クレジットなど、サービスそのものがさらに拡大する。ドコモとしては、収益・利益に貢献するというようなところまで、是非もっていきたいと考えている」と回答。ドコモとしても、iPhoneの影響の強さを再認識しているようだった。