ボーイングは10月26日、パリで開催されている2016年国際航空貨物フォーラム/展示会にて、2016年世界航空貨物市場予測を発表。今後20年間の航空貨物輸送量は年率4.2%で拡大し、2035年までに新造貨物専用機930機と改造貨物機1,440機の需要が生じると予測している。

2035年までに新造貨物専用機930機と改造貨物機1,440機の需要が生じると予測

航空貨物市場成長の主要因はeコマース市場で、同市場は2020年までに3兆6,000億ドルの規模にまで成長する見込みとのこと。さらに、中国のエクスプレス便市場が引き続き拡大し、5年間で取扱件数は55%、売上高は39%増加すると予測。ここに世界貿易量の継続的な復調が重なることで、2035年までに世界の航空貨物機のフリートに2,370機が加わり、現在の70%増の規模になると見ている。

内訳は、新造貨物機の大型機が550機、中型ワイドボディ機が380機、旅客機からの改造貨物機のワイドボディ機が400機、中型機が1,040機となる。ボーイングは現在、世界の航空貨物専用機の90%以上を提供しており、ボーイングの貨物機ファミリーには767-300、777、747-8Fのほか、改造貨物機である737BCFと767-300BCFがある。