マイナビは10月26日、「2016年度マイナビ既卒者の就職活動に関する調査」の結果を発表した。同調査は9月23日~10月7日、「マイナビ2017」会員のうち、大学・大学院等を卒業した就職活動者356名を対象に、WEB DMを配信して実施された。

「在学中の活動状況」

在学中の活動状況を聞くと、「在学中に就職活動をした」既卒者が76.1%、「活動をしなかった」既卒者が23.9%。前年に続き、約4人に1人が在学中に活動を行わなかったと回答した。一方、在学中に活動の上、内定を得た既卒者は37.2%(前年比4.4pt増)となり、年々増加傾向にあることが明らかに。在学中に内定を得たものの、卒業後に再度就職活動をしている既卒者が増えているよう。

在学中に内定を獲得していた既卒者に、再度就職活動をしている事情を聞くと、37.6%で「一度就職したが、退職若しくは在職しながら再度就職活動を行っている」(前年比9.0pt増)が最多に。広く一般的に「卒業後3年間は新卒扱い」が定着する中、新卒採用の枠組みの中で再度就職活動をする内定獲得者や在職者が増えており、「既卒者=未内定者」というイメージが変化していることを示す結果となった。

「在学中と現在の希望業種の変化」

次に、在学中の志望業界を聞くと、「官公庁」(16.9%)や「マスコミ(放送・新聞・出版・広告)」(10.0%)、「食品・農林・水産」(7.8%)が上位となった。

一方、現時点(卒業後)の志望を聞くと、それぞれ3.5pt程度減少に。在学中より志望する割合が増加しているのは、「その他サービス」(3.3%から8.0%)、「公社・団体」(3.3%から5.9%)、「建設・住宅・インテリア」(2.6%から4.9%)等の業界であることから、卒業後に視野が他業界に広がっていることが明らかに。

実際に、「志望企業が変わったか」という問いに、文系を中心に60.7%が「変わった」と回答した。

「現在内定を保有していますか」

卒業後の活動については、いずれの行動量も現役学生を大幅に下回った。また、内定率は45.0%(前年比1.8pt増)と前年を上回っているものの、同時期に調査した現役学生の内定率77.5%とは大きな隔たりが。回答の中で多かった内定先の業界は、「官公庁」(7.8%)、「ソフトウエア・インターネット」(7.4%)となった。