ルネサス エレクトロニクス(ルネサス)、米下エクスプレス・ロジック、IARシステムズ(IAR)は10月26日、ARMの新たなアーキテクチャ「ARMv8-M」を採用したセキュリティ対応IoT向け次世代Renesas Synergyプラットフォームの技術を発表した。

同プラットフォームには、エクスプレス・ロジックのリアルタイムOS「ThreadX」が含まれ、また統合開発環境としてIARの「IAR Embedded Workbench for Synergy」が使用される。すべてARMv8-Mアーキテクチャをベースとしており、ARMの「TrustZone」セキュリティ技術が適用される。

また3社は、FPGA上で実動作を確認できるデモンストレーションを開発した。同FPGAには、ARMv8-Mアーキテクチャベースの新CPUコアである「Cortex-M23」と「Cortex-M33」を搭載。IAR Embedded Workbenchを使用し、ThreadXはこれらの2つのコアにポーティングされ、セキュリティゾーンとノンセキュリティゾーンを分けるメカニズムを動作させることができる。

同プラットフォームソリューションを使うことで、IoTアプリケーションの開発者は、複雑な設計の手間を省き、迅速に最先端のセキュリティ機能を導入することができると、3社は説明している。