ルネサス エレクトロニクス(ルネサス)は10月25日、データセンタ内に設置されるサーバーとルーター間の通信に用いられる100Gbps光トランシーバ用光源に、25Gbps×4波長対応直接変調型DFB LD(分布帰還型レーザ・ダイオード)を開発し、「NX6375AAシリーズ」として量産出荷を開始すると発表した。

同製品は、高速通信と高温環境下での安定動作の両立が課題となる100Gbpsの高速ネットワーク向け光トランシーバに対し、-5℃~85℃の動作温度において1波長あたりの容量が最大28Gbpsとなる安定動作特性を量産レベルで達成。また、4波長使用することにより100Gbpsの光通信が可能なほか、MTTF(Mean Time To Failure:平均故障時間)10万時間という高信頼性を実現した。こうした特長により、高温環境下でも高速通信が可能で信頼性の高い光トランシーバや光モジュールを開発し、データセンタのサーバやルータへの搭載が可能となる。

「NX6375AAシリーズ」製品はチップ形態での出荷となり、サンプル価格(税別)は1波長あたり5000円で、量産は2017年4月に4波長合計で月産10万個を計画している。