シンガポール航空は10月23日より、シンガポールとアメリカの西海岸をつなぐ、シンガポール=サンフランシスコ間の直行便の運航を開始。同路線にはエアバスA350-900を使用し、同社のネットワークにおける最長路線となる。

初便にはエアバス機の総引き渡し機数が1万機目を記念した「10,000th Airbus」のA350-900を導入

SQ32初便は10月23日9時25分にシンガポール・チャンギ空港を出発し、ほぼ8時50分にサンフランシスコ空港に到着(時間は全て現地時間)。使用機材はシンガポール航空が受領した6機目のA350-900で、また欧州の航空機メーカー、エアバスがエアバス機の総引き渡し機数が1万機に到達したことを発表した際の記念すべき機材となる。機体には、10月上旬にフランスのトゥールーズで行われた記念式典で施された特別なロゴ「10,000th Airbus」がペイントされている。

毎日運航となる同路線は、現時点でシンガポール航空のネットワークにおける最長路線で、フライト時間は14時間35分と17時間45分(飛行方向と季節により変動)となる。特別搭乗ゲートでは初便を記念してイベントが開催され、乗客には初便を祝うフードやドリンクが振舞われ、コレクション用の記念品をプレゼント。また、搭乗待合室で開催されたスペシャルゲームの勝者である3人の乗客には、1万クリスフライヤーマイルとシンガポール航空の機内販売クリスショップで使える350シンガポールドル相当の商品券がプレゼントされた。

現在、A350-900を61機確定発注している

シンガポール航空は3月にA350-900を初受領、現在6機を運用。合計では61機確定発注しており、そのうち7機はシンガポール航空がローンチカスタマーとなる超長距離型、A350-900ULR(Ultra-Long Range)となる。2018年にデリバリーが開始される予定のA350-900ULRは、シンガポール=ニューヨーク/ロサンゼルス間を結ぶ直行便として運航を予定している。

同社のシンガポール=サンフランシスコ線は、香港経由の便と合わせ1日2便を運航。また、その他の米国の路線では、シンガポール=ソウル・仁川経由、または、東京・成田経由=ロサンゼルス線、シンガポール=モスクワ経由=ヒューストン線(10月30日よりシンガポール=マンチェスター経由=ヒューストンとなる)、シンガポール=フランクフルト経由=ニューヨーク線を運航している。