「闇金ウシジマくん ザ・ファイナル」初日舞台挨拶の様子。 (c)2016真鍋昌平・小学館/「闇金ウシジマくん3」製作委員会・MBS (c)2016真鍋昌平・小学館/映画「闇金ウシジマくん ザ・ファイナル」製作委員会

真鍋昌平原作による実写映画「闇金ウシジマくん ザ・ファイナル」の初日舞台挨拶が、本日10月22日に東京・お台場シネマメディアージュにて開催された。

「闇金ウシジマくん」シリーズの完結編となる同作は、原作の「ヤミ金くん編」にあたるストーリーを展開。これまで明かされてこなかった丑嶋の過去や、12年の歳月を超えた因縁の最終決戦が描かれる。

会場には主演の山田孝之、綾野剛、永山絢斗、安藤政信、間宮祥太朗、YOUNG DAIS、最上もが(でんぱ組.inc)、高橋メアリージュン、玉城ティナ、太賀、崎本大海、やべきょうすけ、山口雅俊監督の13名が登場。本作の見どころを聞かれた山田は「皆さん本当に力強く演じてくれているので、どこっていうのはないですね。観てたら圧倒されているうちに終わっちゃうと思います」と回答した。そんな中、客席の熱狂的ファンから「大ファンです! 社長、僕にもお金貸してください!」という声が上がると、山田は疑いの眼差しで「仕込みですよね?」とサラリ。しかし、やべに「社長、どうします?」と聞かれると、「ああいうのには貸さないほうがいい。面倒くさい」と丑嶋らしく答えた。

丑嶋と敵対する鰐戸3兄弟を演じた安藤、YOUNG DAIS、間宮は、本作からシリーズに参加した。現場で“兄弟の契り”を交わしたという3人だが、三男・三蔵役の間宮は「契りを結んだはずなんですけど、政信さんがたまにぼくのこと“三郎”って呼ぶんですよ……」と不満げな面持ち。司会に「本当の兄弟のような気持ちになりましたか?」と聞かれた安藤は、「それはなかったですね」と答えて観客を笑わせた。

2010年10月に放送されたテレビドラマ「闇金ウシジマくん」から、6年通して全シリーズに携わってきた高田役の崎本と柄崎役のやべ。「最後にこれだけは言っておきたいことは?」という問いに、崎本は「いろんな債務者の大切な人が出てくる中で、“家族”が隠されたキーワードになっていると思う」と分析を披露する。やべは「いつ観ても、きっと古いとか新しいとかではない大切なものが描かれているはず」と語った。

丑嶋の盟友である情報屋・戌亥役として、4年間シリーズに参加した綾野は「監督とカウカウファイナンスメンバー役の皆さんが6年間も続けて来られたことは尊敬に値します。山田孝之が丑嶋社長としてきちんと立ち続ける姿にたくさんの役者たちが共鳴して、毎回素晴らしいゲストが集まっているんだと思う」と考えを明かす。また「さみしさも覚えますが、新たな始まりとして、主演の山田孝之には心から感謝しています。敬意を込めてありがとう。お疲れ様でした」と山田をねぎらった。

そして山田が1人でステージに残り、ファンへ感謝を述べてイベントを締めくくることに。ファンに「またやって!」と言われた山田は「やらないです。本編を観てもらえば、その言葉は出ないと思う。見事に終わらせることができたと思っているので」とキッパリ。そして「映像はこれで終わりですが、原作は続いています。もともとは原作の世界を多くの人に知ってもらいたいという気持ちで映像化させてもらったので、原作のほうもよろしくお願いします。やべさん、崎本くん、山口さんありがとうございました。また、どこかでお会いしましょう」と語り、イベントは幕を閉じた。

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