GEM Partnersは10月20日、『君の名は。』と『シン・ゴジラ』の調査結果について発表した。調査期間は10月8日~9日、対象は全国に住む15~69歳の男女/約1万サンプル(うち映画鑑賞参加者は約4,000サンプル)。

『君の名は。』は8月26日に公開。同調査は公開7週目で累積動員数が1,000万人、累積興行収入が140億円を突破したタイミングでの調査となった。

「今後映画館でみるつもり」の人は未鑑賞者の33%

『君の名は。』を知っている人のうち、28%は「すでに観た」と回答している。一方で、19%は「観たかったが、(まだ)観ていない」と回答しており、今後のポテンシャル層となる。GEM Partnersによると、「これらのポテンシャル層を全員動員できた場合、単純に割合を案分すると、同作の最終興行収入は、およそ230億円規模になると想定される」という。

ただし、ポテンシャル層のうち「まだ観ていないが、今後映画館でみるつもり」という強い意志を持った人は未鑑賞者の33%。もし、この「みるつもり」のみの動員となった場合には、最終興行収入は171億円ほどにとどまる(GEM Partners)とのこと。

『君の名は。』の認知層の内訳

『君の名は。』を観たかったが観ていない理由

また、「観たかったが、観ていない」理由を聞いたところ、「まだ観ていないが、今後映画館でみるつもり」と答えた人が33%とトップとなり、次いで「上映期間中に予定がつかなかった」が31%、「一緒に見に行く人の都合が合わなかった」が16%、「人に誘われなかった」が15%と続く。

『シン・ゴジラ』については、公開1週間後に調査を実施した前回調査と、公開2か月が経過したこのたびの調査で鑑賞者属性がどのように変化したかを比較した。「誰と観たか」を比較すると、「一人で」が大きく減少し、「夫婦」が大きく高まっている。また、「人に薦められて観た」割合が前回調査の18%から今回31%に大きく伸びる結果となった。