ヴイエムウェアは10月19日、サーバ仮想化製品「VMware vSphere」、ストレージ仮想化製品「VMware Virtual SAN」、クラウド管理プラットフォーム「VMware vRealize」の最新版を発表した。

「VMware vSphere 6.5」では、自動化と管理の強化、包括的な組み込み型セキュリティ、コンテナなどの新しい種類のアプリケーションへの対応などが行われている。

例えば、HTML5をベースとした新たなvSphere Web Clientにより、パフォーマンスや使いやすさなど、ユーザーのニーズに応える最新のネイティブ ツールを提供することで、管理業務を簡素化するほか、新たに提供される仮想マシンレベルの暗号化機能により、権限のないデータへのアクセスからデータを保護するとともに、VMware vMotionでマイグレーションする仮想マシンのデータも保護する。

「VMware vSphere 6.5」の管理画面

「VMware Virtual SAN 6.5」は、コンテナや物理環境のワークロードへの対応を強化することで、TCO(総所有コスト)をさらに 50%削減できるという。今回、Virtual SANストレージが外部の物理ワークロードのiSCSIターゲットとして利用可能になったほか、VMware Virtual SAN Standard Editionでオールフラッシュ対応となった。

あわせて、新たなVMware Ready for VSAN 認定プログラムも発表されている。このプログラムにより、顧客は Virtual SAN とパートナーが提供するファイル サーバやデータ保護ソリューションをスムーズに導入、稼働、相互運用できるようになるとしている。

vRealizeにおいては、VMware vRealize AutomationやVMware vRealize Log Insightの大幅な機能強化が行われた。

VMware vRealize Automation 7.2ではMicrosoft Azureへの対応や新たなコンテナ管理機能「Admiral」を搭載している。Admiralにより、Dockerホストにコンテナを展開して管理できるようになるとともに、Dockerが対応するOSにも対応可能になる。

「VMware vRealize Log Insight 4.0」と「VMware vRealize Operations 6.4」は、強化されたアラート管理機能やデザインを一新した、使いやすいユーザーインタフェースを搭載している。

VMware vSphere 6エディションの1プロセッサ当たりの市場想定価格は12万5000円から、VMware Virtual SANの1プロセッサ当たりの市場想定価格は31万2000円から、VMware Virtual SAN for Desktop の1ユーザー当たりの市場想定価格は6000円からとなる(いずれも税別)。