16日に火ぶたを切った日曜夜のバラエティ戦争は、日本テレビ『ザ!鉄腕!DASH!!×世界の果てまでイッテQ! はじめての交換留学スペシャル』(19:00~20:54)が平均視聴率20.5%で王者の貫禄を見せつけたが、データニュース社が運営する視聴状況調査「テレビウォッチャー」による満足度調査では、テレビ東京『モヤモヤさまぁ~ず2 狩野アナ卒業SP inハワイ』(18:30~20:54)が横並びトップだった。

10月16日(日)19~20時台民放バラエティ番組満足度

データニュース社「テレビウォッチャー」調べ。対象はこの時間帯にレギュラー放送がある番組

テレビウォッチャーは、関東1都6県3,000人を対象に実施しているもので、満足度は5点満点で評価。全体の数値傾向から、3.7以上を高満足度と位置づけているが、『モヤさま2』は3.99という高数値を記録した。

『モヤモヤさまぁ~ず2』を卒業したテレビ東京の狩野恵里アナウンサー

同番組への自由記述による感想を見ると、「狩野アナが終始涙だったのでこちらも涙が止まらなかった」(42歳女性)、「狩野アナの一生懸命さ全力投球大好きでした」(29歳女性)など、この日の放送で卒業となった狩野恵里アナへのコメントが大半を占め、笑いあり涙ありの内容が満足度を押し上げたようだ。

2番目に満足度が高かったのは、視聴率トップの『DASH&イッテQ』で3.63。前回のレギュラー放送時は『DASH』が3.73、『イッテQ』が4.02という好記録だったが、自由記述のコメントでは「ダッシュをじっくりみたかった」(52歳女性)、「やっぱり普段のイッテQの方がいい」(51歳女性)など、"合体SP"への疑問の声が目立った。

次いで3.62となったのが、TBS『クイズ☆スター名鑑』(19:00~20:54)。日曜のファミリーが見る時間帯に"下世話"な番組が参入することで注目を集めたが、「くだらなさが好き」(23歳男性)、「以前と変わらず危なっかしくて楽しい番組だった」(34歳女性)と、もともとのコアなファン層を満足させた。

そして、視聴率9.3%で2位だったテレ朝『日曜もアメトーーク!』(18:57~21:00)は3.44。「安定感のある面白さ」(53歳男性)という声があった一方、「深夜ほどキレがなくテーマにも見飽きてしまった」(52歳女性)、「やや、マンネリ」(52歳男性)など、定番企画に厳しい意見も見られた。だが、録画数で見ると、同番組がダントツの92となっており、多くの視聴者が期待を寄せていたようだ。

なお、フジテレビは11月6日から、古舘伊知郎メインの『フルタチさん』(19:00~20:54)をスタートさせるが、この日は、和田アキ子や長嶋一茂がひとり旅を繰り広げる『大物芸能人ジャーニー2016秋 わがままひとり旅SP』(19:00~20:54)を放送。こちらの満足度は3.2で、視聴率は4.8%だった。

視聴率の数字は、ビデオリサーチ調べ・関東地区。

●「テレビウォッチャー」調査概要
・対象局:地上波(NHK総合、NHK Eテレ、日本テレビ、テレビ朝日、TBS、テレビ東京、フジテレビ)、BS(NHK BS1、NHK BSプレミアム、BS日テレ、BS朝日、BS-TBS、BSジャパン、BSフジ、Dlife)
・サンプル数:地上波(関東1都6県)男性1,500+女性1,500=計3,000、BS(全国47都道府県)男性1,500+女性1,500=計3,000
・サンプル年齢構成:「20~34歳」「35~49歳」「50~79歳」各年代男女各500サンプル
・調査方法:毎日モニターにテレビ視聴に関するアンケートを配信し、データを回収するウェブ調査
・調査内容:接触数(4段階)、録画数、視聴満足度(5段階)、番組の感想(自由記述)

『クイズ☆スター名鑑』(左から)枡田絵理奈アナ、ロンドンブーツ1号2号の田村淳・田村亮)

『日曜もアメトーーク!』(左から)狩野英孝、村上健志、雨上がり決死隊の宮迫博之・蛍原徹、カズレーザー、田中卓志