米Intelは10月18日(現地時間)、2016年度第3四半期(2016年7月~9月)決算を発表した。データセンターグループやInternet of Thingsグループが好調で、四半期ベースで過去最高の売上高を記録、売上・1株利益ともにアナリストの予想平均を上回った。しかしながら、第4四半期の見通しがアナリストの予測を下回り、時間外取引でIntel株は下落した。

9月期の売上高は157億8000万ドル(前年同期比9%増)だった。GAAPベースの純利益は33億8000万ドル(同9%増)、1株あたりの利益は0.69ドルだった。同社は4月に最大11%を削減するリストラ計画を発表しており、リストラなどの費用として3億7000万ドルを計上。非GAAPの純利益は38億9000万ドル(同21%増)、1株利益0.80ドルだった。Thomson Reutersがまとめた予想は売上高155億8000万ドル、1株利益0.67ドルだった。以下は事業グループ別の売上高。

  • クライアントコンピューティンググループ:売上高89億ドル(前年同期比5%増)。プラットフォームの出荷数が4%減だったが、平均販売価格が6%増だった。内訳は、デスクトッププラットフォームが出荷数6%減で平均販売価格は横ばい、ノートブックプラットフォームが出荷数4%増で平均販売価格3%増。
  • データセンターグループ:売上高45億ドル(前年同期比10%増)。プラットフォームの出荷数が12%増、平均販売価格が3%減だった。
  • Internet of Thingsグループ:売上高6億8900万ドル(前年同期比19%増)。
  • 不揮発性メモリーソリューションズグループ:売上高6億4900万ドル(前年同期比1%減)。
  • Intelセキュリティグループ:売上高5億3700万ドル(前年同期比6%増)。
  • プログラマブルソリューションズグループ:売上高4億2500万ドル(前年同期比6%増)。

2016年度第4四半期(2016年10月~12月)については、売上高157億ドル(±5億ドル)、粗利益率を61%(±2%)と予測。7~9月期から売上高横ばいと例年の季節的な変動よりも低い見通しで、アナリストの予測158億6000万ドルを下回った。