富士通は18日、同社製一体型PC「ESPRIMO」の2016年冬モデルを発表した。ここでは、27型のフラッグシップモデル「ESPRIMO FH90/A3」を紹介する。発売日は11月17日で、価格はオープン。店頭予想価格は税別230,000円強。

ESPRIMO FH90/A3

狭額ベゼルの27型液晶を搭載した、一体型PCシリーズのフラッグシップPC。同社の一体型PC「ESPRIMO FH」シリーズは23型モデルのみのラインナップだったが、今回フラッグシップ機として27型液晶搭載モデルが登場した。

情報感度の高いユーザーをターゲットとし、細部のデザインにもこだわった。使い勝手を考慮し、USBやSDカードリーダなどのインタフェースを前面にまとめるため、2枚の基板を"2階建て"の状態で本体内部に設置し、筐体も新設計。長方形の本体の前面上部に27型の大画面液晶ディスプレイが載っているようなデザインを採用する。

約7mmの狭額ベゼルを採用し、テレビや映画など、コンテンツの視聴を邪魔しないすっきりしたデザインが特徴。音響面への注力も特徴で、左右に4W+4Wスピーカーを配置した。背面には10Wウーファーを搭載し低音域を増強。ノイズやひずみが少ないといわれるTexas Instruments製のヘッドホンアンプも内蔵している。

ESPRIMO FH90/A3の試作機。本体の前面上部に27型ディスプレイが据え付けられたようなデザインとなっており、本体前面には4Wスピーカーが左右に配置。背面には10Wウーファーを備える

本体内部はスピーカーを上下で挟み込むように、基板を2層に配置。フロントインタフェースを実現するためのアイデアだ

搭載されているスピーカーシステム

ディスプレイの表示機能は、コンテンツ内容に応じた自動画質調整機能や、ウインドウを自動で見やすく表示するウィンドウ自動整列機能などを備える。液晶上部には収納式の3Dカメラを内蔵し、Windows Helloによる顔認証ログインも可能。なお、タッチ機能は非搭載。テレビチューナーは3波対応テレビチューナー2基を搭載した。

主な仕様は、CPUがIntel Core i7-6700HQ(2.60GHz)、メモリが8GB、ストレージが3TB SATA HDD、グラフィックスがIntel HD Graphics 530(CPU内蔵)、ディスプレイが27型ワイド液晶(1,920×1,080ドット)、光学ドライブがBDドライブ、OSがWindows 10 Home 64bitなど。Office Home & Business PremiumやATOK 2016も搭載する。

通信機能はIEEE802.11a/b/g/n/ac対応無線LAN、10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T対応有線LAN、Bluetooth 4.1。テレビ機能は地上/BS/110度CSデジタルチューナー×2。

重量は約12.5kg。カラーはブラックのみ。ワイヤレスマウス、ワイヤレスキーボード、テレビ用リモコンが付属する。また、画像編集ソフトウェア「Corel PaintShop Pro X8 for FUJITSU」、動画編集ソフトウェア「CyberLink PowerDirector 14 for FUJITSU」も新搭載する。