国土交通省は10月17日、東京のタクシー初乗り運賃410円に係る実証実験の結果を公表した。

「410円タクシーに関する利用意向調査」(目的別)

東京のタクシー初乗り運賃について、初乗り距離を短くして額を引き下げるという内容の申請がなされており、現在、運賃改定手続きを進めている。実証実験は、初乗り運賃引き下げについて広く周知を図るとともに、短距離のタクシー需要の顕在化について検証するのが目的。

実験は8月5日~9月15日、新橋駅東口、浅草駅前、新宿駅東口、東大病院前の4カ所のタクシー乗り場で、実証実験参加事業者23社から40両で行われた。実施運賃は、初乗り運賃1,059kmまで410円、加算運賃は237mごと80円。全運送回数は合計1万5,071回、合計1万368回(日本人1万201人、外国人167人)のアンケート回答を集めた。

アンケート結果によると、日本人利用者の約6割が、410円タクシーになれば利用回数が増えると回答。回答結果を平均すると、 410円タクシーの導入により、タクシーの利用回数が月4.8回から月7.0回、約46%増加するとの結果が得られた。

また、外国人利用者の約8割が、410円タクシーは「安価」または「適当」と回答した。