WILLER CORPORATION(WILLER ALLIANCE関連会社)は今年開講した鉄道ビジネススクールから生まれた2つの企画を11月に試験的に実施すると発表した。どちらも子供向けの企画で、発案した受講生自ら実際の運営にあたるという。

京都丹後鉄道「丹後あかまつ号」を使用した「鉄道おもちゃ列車」も運行される

企画が生まれた鉄道ビジネススクールは、「持続的な地方創生を実現するには、人材育成が必要である」の理念にもとづき、WILLER CORPORATIONとumari capitalとの協働により開講。新しい鉄道ビジネスや京都丹後鉄道(丹鉄)沿線の地方創生を考える人の支援とスキルアップを目的に、丹鉄の車両や駅、駅周辺などをフィールドとして、今年5~8月にかけて全8回の講義が行われた。

今回はこのスクール受講生が提案したビジネスアイディアの中から、とくに優秀なアイディア「キッズ鉄カフェ」と「鉄道おもちゃ列車」をトライアル企画として実施。実際のビジネスにおける実現性を検証する。

「キッズ鉄カフェ」は11月3日に宮津駅で開催。鉄道おもちゃの大型ジオラマや、持参した車両で遊べるレーンを設置するほか、子供用駅員制服での記念撮影など、鉄道に親しみながら楽しんでもらえる機会を子供たちに提供する。フリードリンクやお菓子も提供し、保護者にもくつろいでもらえるようにするという。1時間あたり大人400円・こども300円の入場料がかかるが、丹鉄で来場した場合は大人100円・こども50円割引となる。

「鉄道おもちゃ列車」は、西舞鶴~豊岡間を運行するお座敷列車「丹後あかまつ号」の車内に鉄道おもちゃのジオラマを設置して運行。与謝野町加悦SL広場を会場とする鉄道イベント「秋の周年祭」が行われる11月6日に合わせて運行し、誘客面での相乗効果を図る。