NTTぷららとアイキャストは、テレビサービス「ひかりTV」において、HDR対応の4K-IP放送を、10月24日より配信開始する。お値うちプラン、テレビおすすめプラン、ビデオざんまいプラン、基本放送プランのいずれかに加入していれば、追加料金なしで視聴できる。

ひかりTVにおけるHDR対応の4K-IP放送は、NHKとBBC(英国放送協会)が共同で開発した放送用のHDR技術「HLG(ハイブリッドログガンマ)方式」を採用。放送開始当初は、すでに4K作品として放送中の番組8本をHDR対応番組として配信し、以降は順次番組ラインナップを追加していく。

HLG方式のHDRに対応するテレビ「REGZA Z20X」

HDR対応の4K-IP放送を視聴するには、ひかりTVチューナーを内蔵したHLG対応の4Kテレビが必要。HLG方式に対応しない4Kテレビでは、4K画質で表示される。原稿執筆時点のHLG対応テレビは、東芝映像ソリューションの「REGZA Z20X」シリーズで、10月20日のファームウェアアップデートにより視聴できるようになる。ひかりTV対応チューナーは、「ST-3400」が2017年秋ごろに対応予定だ。

ひかりTVでは、HDR対応の4K-IP放送サービスを開始するにあたり、広いダイナミックレンジ表現を忠実に再現するための映像符号化技術について、NTTメディアインテリジェンス研究所と実験を進めてきた。社内においても、映像品質評価法に基づいた主観評価を繰り返し行い、映像の調整を行ってきたという。

実現に向けては、すでに4K-IP放送サービスに採用していたH.265/HEVCリアルタイムエンコーダ「HC11000」(NTTエレクトロニクス製)に、NTTぷららとNTTメディアインテリジェンス研究所で実験した成果を実装。従来の4K-IP放送サービスと同様の速度を保ったまま、さらに高品質な映像を配信できるようになった。

BS民放5チャンネルのIP再放送サービスも

同日、BS民放5局によるBSデジタル放送のIP再放送サービスも発表。12月1日から開始する。追加されるチャンネルは、BS日テレ、BS朝日、BS-TBS、BSジャパン、BSフジ。こちらも、お値うちプラン、テレビおすすめプラン、ビデオざんまいプラン、基本放送プランのいずれかに加入していれば、追加料金なしで視聴できる。