産業技術総合研究所(産総研)と一橋大学は10月12日、「文理共創」を軸とした産学官連携・協力に関する協定を締結したと発表した。

同協定に基づき、産総研が平成27年度から開始した技術コンサルティング事業を一橋大学とともに行うことによって、未来のビジネスを企業とともに創造する「文理共創型コンサルティング」を実施。従来、産総研が企業に対して行ってきた技術的なコンサルティングに加え、一橋大学がマーケティング、金融、会計、経営、法律などの観点からコンサルティングを行うことで、将来技術から予測したビジネスモデルやビジネス実現可能性を踏まえた開発方針などを企業に提案していく。

また、企業の幹部候補者を対象に、経営と技術の両面から教育・研究を実施し、イノベーションを創出できる高度経営人材を育成する。一橋大学が経営の教育を、産総研が技術の教育をそれぞれ担当するだけでなく、最先端技術の経営的意義を議論したり、イノベーションを創出する経営について討論したりする共創での教育を実践していくという。

協定での実施内容