Intersilは10月10日(米国時間)、車載TFT-LCDディスプレイ向けに56.6mWという低消費電力を実現した14チャネル・プログラマブル・ガンマ・バッファ「ISL76534」を発表した。

同製品は、14個のガンマチャネルのほか、Vcomチャネルを1個備えており、ガンマカーブの細かな調整が可能なほか、ガンマ・カーブ補正/保存機能を利用することで、カスタマは好みに応じた画像調整が可能となる。また、電源のシーケンシングが不要で、アナログとデジタル電源のいずれも最初に起動することができるほか、初期化時にすべてのガンマ・バッファ/Vcom出力チャネルは、ともに制御された形で単調起動することから、LCDパネルがロックアップを起こす可能性もなくせるという。

また、PSRRはDCにおいて75dB(代表値)であるため、電源ノイズがガンマ・バッファ出力に達するのを防止でき、LCDパネル上で視認できるようになるのを防げるという。

なお、同製品はすでに4.5mm×5mmの小型28ピンTQFNパッケージで供給が開始されており、1000個一括購入時の単価は1.99ドルとなっている。また、評価ボード「ISL76534EVAL1Z」も提供が開始されており、こちらの単価は116ドルとなっている。

14チャネル・プログラマブル・ガンマ・バッファ「ISL76534」のパッケージイメージ