キリバ・ジャパンは10月11日、クラウド型財務管理ソリューション「Kryiba Enterprise」の最新版「Kryiba Enterprise16.2」をリリースした。

最新版では、リスク管理機能やセキュリティを強化したほか、日常的に行う資金繰り予測の精度を効率的に向上できるように資金管理画面やレポートをレベルアップさせている。日本企業の財務部門が、資金の流動性を適切に管理し、財務リスクをコントロールすることで企業価値の向上が図れるという。

最新版の主要なハイライトは以下の通り。

  • ヘッジ会計
    包括ヘッジのさらなるサポート、そのほかの包括利益の組換調整のレポート機能、仮想デリバティブの自動生成、ヘッジ指定の部分解除、スワップのロールオーバー等、ヘッジ会計機能の拡充

  • 時価評価
    時価評価のスナップショットやマーケットデータカーブのグラフ表示などの新機能を提供

  • 財務取引管理
    財務取引のミラーリング機能の拡充、FX取引ポータルとの連携機能などの強化

  • 資金管理
    繰り返しのキャッシュフローについて同時に複数のバリエーションを設定可能に拡張、資金ポジションワークシートや資金残高(エンティティ別)の機能強化

  • 支払
    米国OFACなどの制裁対象者リストに対応した支払スクリーニング機能、銀行への支払指図から直接仕訳生成を行う機能、新しい承認申請の一覧画面などを提供サプライヤーファイナンス。新しいサプライヤーが参加した時のサポートプログラムとツールを拡充、インボイスと支払の管理機能の拡張、新しいファイナンス機能など

  • 銀行接続
    SWIFTNetへのTLSへの対応や、対応プロトコルとフォーマットの追加。送金のモニタリング機能の拡充

  • 会計
    締めた会計期間の管理機能、支払利息の資産化など

  • セキュリティ
    二重認証、シングルサインオン機能などを拡張

  • ユーザーインタフェース
    フィルターやリストの機能拡張、IBANの表示方法、使い勝手の良いレポーティング、メニューマップの操作性向上など