JR東海は11月13日、臨時急行「南アルプス はやかわ」号を静岡~下部温泉間で運転する。373系3両編成(全車指定席)を使用し、専用ヘッドマークも掲出。急行券・指定席券は10月13日10時からJRのおもな駅・旅行会社の窓口で販売される。

臨時急行「南アルプス はやかわ」号は373系で運転(写真は特急「ふじかわ」)

「南アルプス はやかわ」号はJR東海と富士川流域・身延線沿線観光振興協会のタイアップにより、1日限りの特別な列車として運転。山梨県南西部に位置する南アルプスのふもとの町、早川町を訪れる旅を提案する。

早川町は紅葉の時期に見せる渓流・渓谷の美しい自然に加え、開湯1,300年の歴史を有する西山温泉などの名湯、身延往還の宿場町として栄えた赤沢宿、そば処が一堂に会する「早川町そば祭り」も魅力だという。

「南アルプス はやかわ」号に掲出される専用ヘッドマークも、南アルプスの山々やつり橋、赤沢宿といった早川町の風景をイメージしたデザインに。11月13日の往路は静岡駅を8時33分に発車し、途中の清水駅・富士駅・富士宮駅に停車して下部温泉駅10時14分着。復路は下部温泉駅を15時58分に発車し、途中の身延駅・富士宮駅・富士駅・清水駅に停車して静岡駅18時3分着となる。往路の下部温泉駅到着に合わせ、地元マスコットキャラクター「武田菱丸」「もーん父さん」が出迎えるイベントが開催され、地元特産品もふるまわれる。

車内ではJR東海乗務員によるおもてなし(記念撮影会など)、早川町長による観光案内なども実施。2号車のセミコンパートメント席では、JR東海と富士川流域・身延線沿線観光振興協会がそれぞれ観光PRコーナーを設置する。乗客に記念乗車証(1人につき1枚)もプレゼントされるとのこと。静岡~下部温泉間を片道で乗車した場合の運賃と急行・指定席料金の合計は2,930円。急行券・指定席券の購入で、乗車券・回数券の他に「休日乗り放題きっぷ」「JR東海&16私鉄乗り鉄☆たびきっぷ」との併用も可能となっている。