『ダ・ヴィンチ・コード』シリーズ第3弾『インフェルノ』(10月28日公開)の記者会見が現地時間6日、イタリア・フィレンツェのヴェッキオ宮殿・五百人広間にて行われ、主演のトム・ハンクス、ロン・ハワード監督、原作者ダン・ブラウンらが集結した。

『インフェルノ』記者会見に出席したトム・ハンクスら

会場となったヴェッキオ宮殿は、ユネスコ世界遺産に登録されたフィレンツェ歴史地区内に位置し、700年以上の歴史を持つ"イタリアで最も大切とされている公共の場"のひとつ。この歴史ある場所での記者会見に、世界中から33カ国約250人以上の報道陣が詰めかけた。

会見では、シリーズ全作を手掛けるロン・ハワード監督を先頭に、主人公・ラングドン教授を演じるトム・ハンクス、ラングドン教授と行動を共にする才色兼備の女医シエナ役フェリシティ・ジョーンズ、ラングドンを追う監視・対応支援チーム(SRS)の隊長ブシャール役オマール・シー、同じくラングドンを追う大機構の最高責任者シムズ役イルファン・カーンなど、キャスト陣が続々登場。さらに、"シリーズ生みの親"である原作者ダン・ブラウンも現れた。

トム・ハンクスは「フィレンツェという美しい場所で素晴らしい役者たちとともに演じることができたのは地球上で一番ラッキーだったよ」と語り、「今回のコンセプトはとても恐ろしいものだが、すごくリアルな問題でもある。この問題は映画を観た人たち全員と考えることができる作品だと思っている」と本作をアピール。ロン・ハワード監督は「この映画のように、スリルあふれる物語を作り上げるということはまず世界のことを考えて、そして新たな物語を作ることが大切だと思っている」と語り、シリーズ初参加となるフェリシティ・ジョーンズは「勇敢で、お互いにリスクを取りながら信頼し合い、予想もしなかったようなことを作り上げていく素晴らしい方々と働くのは最高だったわ」とチームの結束の固さを明かした。

さらに、先日、新作『Origin(原題)』を2017年秋に発刊することを発表したばかりの原作者ダン・ブラウンは、本シリーズについて「初めてこのシリーズを書いたときは、映画化されるなんてとても想像していなかったし、もちろんトム・ハンクスが主役のラングドンを演じてくれるとは思っていなかった」と打ち明け、「でも最初の映画が公開されてからは、このシリーズを書くときは、トムたちのことを24時間いつでも頭に描きながら書いているんだ」と告白。その言葉に、集まったマスコミ、キャスト陣から歓声が沸き起こった。