NECは10月7日、法人向けのバーチャルリアリティ(以下、VR)技術の活用ソリューションをまとめ、「法人VRソリューション」として体系化するとともに、VRの導入を検討するユーザ向けには「VRお試しパック」を提供開始すると発表した。

「法人VRソリューション」は、ユーザニーズに合わせてVR空間を個別に構築し、ヘッドマウントディスプレイなどと組み合わせて提供するもので、トレーニング用途やシミュレーション用途などを想定しているという。価格は600万円(税別)程度から提供する。

「法人VRソリューション」

具体的には、作業フローの訓練・習得向けのトレーニング用途、作業・操作時の負荷状況を確認するシミュレーション用途、遠隔地同士での「経験」共有などのコミュニケーション用途、設紹介やアトラクションのような体験型ブースなどのセールスプロモーション用途の4つを想定している。

また、VR機器一式を有償貸出するサービス「VRお試しパック」により、企業のVR体験・評価を支援する。価格は、2週間で5万円~。工場ラインにおける梱包作業(トレーニング用途)、森林伐採を体験(危険作業のトレーニング用途)、システムキッチンの高さ、色などの変更を体験(シミュレーション用途)、オフィスやショールームの360°画像(セールスプロモーション用途)は、サンプルコンテンツを無償貸出可能。さらに、「VRお試しパック」にユーザー保有の3D CADデータを取り込んだ状態で貸出するサービスもオプションとして提供する。