ロックバンドのザ・ローリング・ストーンズが、11年ぶりとなるスタジオ・アルバム『ブルー&ロンサム』を12月2日に全世界で発売することが6日、明らかになった。日本盤も同時発売される。

ザ・ローリング・ストーンズのミック・ジャガー(左)とキース・リチャーズ

『ブルー&ロンサム』はドン・ウォズとグリマー・ツインズ(ミック・ジャガーとキース・リチャーズ)がプロデュース。レコーディングは、若かりしストーンズが、ブルース・バンドとしてキャリアをスタートしたリッチモンドやイール・パイ島から目と鼻の先にあるロンドン西部のブリティッシュ・グローヴ・スタジオズにて、昨年の12月にたった3日間で行われた。

『ブルー&ロンサム』のジャケット

スタジオではオーバーダブなしで生演奏。バンドのミック・ジャガー(ヴォーカル&ハープ)、キース・リチャーズ(ギター)、チャーリー・ワッツ(ドラムス)、そしてロニー・ウッド(ギター)に、長年ツアーでサイドメンを務めていたダリル・ジョーンズ(ベース)、チャック・リーヴェル(キーボード)、マット・クリフォード(キーボード)が加わった。さらに2曲には、偶然にも隣のスタジオでアルバムをレコーディングしていた旧友のエリック・クラプトンが参加した。

『ブルー&ロンサム』でストーンズは、このアルバムにも収録されているジミー・リード、ウィリー・ディクソン、エディ・テイラー、リトル・ウォルター、ハウリン・ウルフの音楽を演奏していた若かりしブルース・バンドだった時代へ敬意を表している。プロデューサーのドン・ウォズは「このアルバムは、彼らの純粋な音楽作りへの愛情の証であり、そして、ブルースはストーンズにとってやること全ての源になっている」と語っている。

『ブルー&ロンサム』収録曲
1.ジャスト・ユア・フール (オリジナル:1960年リトル・ウォルター)
2.コミット・ア・クライム (オリジナル:1966 年ハウリン・ウルフ)
3.ブルー・アンド・ロンサム (オリジナル:1959年リトル・ウォルター)
4. オール・オブ・ユア・ラヴ (オリジナル:1967年マジック・サム)
5.アイ・ガッタ・ゴー (オリジナル:1955年リトル・ウォルター)
6.エヴリバディ・ノウズ・アバウト・マイ・グッド・シング (オリジナル:1971年リトル・ジョニー・テイラー)
7.ライド・エム・オン・ダウン (オリジナル:1955年エディ・テイラー)
8.ヘイト・トゥ・シー・ユー・ゴー (オリジナル:1955年リトル・ウォルター)
9.フー・ドゥ-・ブルース (オリジナル:1958年ライトニン・スリム)
10.リトル・レイン (オリジナル:1957年ジミー・リード)
11. ジャスト・ライク・アイ・トリート・ユー (オリジナル:1961年ハウリン・ウルフ)
12. アイ・キャント・クイット・ユー・ベイビー (オリジナル:1956年オーティス・ラッシュ)