東芝は10月6日、神奈川県横須賀市にある植物工場「東芝クリーンルームファーム横須賀」を2016年12月末をもって閉鎖すると発表した。これに伴い、レタスなどの野菜生産および販売を終了する。

東芝クリーンルームファーム横須賀で活用している技術

同工場は、神奈川県横須賀市にある同社所有の遊休施設を活用した、閉鎖型の植物工場。2014年11月より、フリルレタス、ガーデンレタス、水菜、サラダほうれん草、ルッコラ、スペアミント、コリアンダーなどを生産していた。

栽培には、植物育成向けにRGB比率・色度偏差を最適化した独自開発のLED、除菌・消臭効果が見込める光触媒技術を活用した栽培環境、均一な温度・湿度の環境を実現する空調機器など、同社の最新機器を導入。生産する野菜は、害虫や雑菌を遮断したクリーンルームで栽培しているため、無農薬。

植物工場は閉鎖するが、今後は野菜生産を通じて得られた、照明技術、温度・湿度制御技術、遠隔監視システムの条件設定などの知見を、植物工場向け機器やシステム販売といった工場ソリューション事業に活かす方針だ。

東芝クリーンルームファーム横須賀の栽培野菜