スズキは4日、ドイツ・ケルンで開催される二輪車の国際見本市「インターモト 2016」(一般公開は10月6~9日)にて、欧州・北米を中心とする海外市場向け「GSX-R1000」など2017年新型モデル5車種を発表した。

「GSX-R1000R」

「GSX-R125」

今回発表されたのは、スーパースポーツバイクの新型「GSX-R1000」「GSX-R1000R」、シリーズ最小排気量の新型モデルとなる「GSX-R125」、ストリートスポーツバイクのシリーズ第2弾「GSX-S750」、アドベンチャーバイクの新型「V-Strom(ブイストローム)1000」「V-Strom1000XT」、新型「V-Strom650」「V-Strom650XT」の5車種。

新型「GSX-R1000」は、MotoGPで培われた技術を採用することでさらに進化した、8年ぶりの全面改良モデル。エンジンと車体が調和した「走る・曲がる・止まる」の基本設計を徹底的に見直し、高次元でバランスさせている。上級仕様車「GSX-R1000R」は、エンジン回転数とトルクを制御し、前輪が浮くのを抑制することで、より効率的なスタートを支援する「ローンチコントロールシステム」や、より機敏でスムーズな変速が可能となる「クイックシフトシステム」などを標準装備した。

「GSX-R125」は、軽量でコンパクトな車体にシリーズ最小排気量124ccエンジンを搭載した新型モデルで、水冷4バルブ単気筒DOHCエンジンは「GSX-R」の名にふさわしい高い性能を実現している。また、ABSを標準装備し、キーレスイグニッションシステムや「スズキイージースタートシステム」も採用。スポーティーなスタイリングは「GSX-R」の伝統を受け継いだデザインとしている。

「GSX-S750」

「V-Strom1000XT」

「V-Strom650XT」

「GSX-S750」は「GSX-S1000」に次ぐ「GSX-Sシリーズ」第2弾の新型モデル。シリーズ共通の低く構えたデザインや、3段階から選択可能なトラクションコントロール、ラジアルマウントフロントブレーキキャリパーなどを採用した。前後輪に花弁形状の「ペータルブレーキディスク」、中央部を大径化したテーパー形状のハンドルバー、「ローRPMアシスト」「スズキイージースタートシステム」を採用し、ABS仕様車も設定した。

新型「V-Strom1000」「V-Strom1000XT」は、長距離ツーリングでのさまざまな状況で走行を快適に楽しめるスポーツアドベンチャーツアラーの全面改良モデル。ナックルカバーとアンダーカウリングを標準装備し、可変ウインドスクリーンを従来比で49mm高くすることで快適性を高めている。コーナリング時のブレーキングにおいてもABSの作動を可能とし、車体を安定させる「モーショントラック・ブレーキシステム」や、「ローRPMアシスト」「スズキイージースタートシステム」などを新採用。新型モデル「V-Strom1000XT」は低速域での衝撃吸収性を高めるワイヤースポークホイール仕様となっており、テーパー形状のハンドルバーが標準装備されている。

新型「V-Strom650」「V-Strom650XT」は、中型排気量スポーツアドベンチャーツアラーの全面改良モデル。新型「V-Strom1000」と共通のデザインとし、トラクションコントロールや「ローRPMアシスト」「スズキイージースタートシステム」などを新たに採用。「V-Stromシリーズ」として統一感を持たせ、さらに進化させた。ワイヤースポークホイール仕様の「V-Strom650XT」は、ナックルカバーとアンダーカウリングを標準装備する。