ベルギーimecとオランダHolst Centreは共同で、ウェアラブル健康デバイス向けにSoCとして集積された、エネルギー効率が高いセンサハブを10月4日(欧州時間)発表した。

このSoCは多数のバイオメディカル・アナログインタフェースを1チップに集積しているほか、オンボードデジタルシグナルプロセッシングや精密な操作、数日間の連続モニタリングなどをバッテリー1個で動作できるようにしている。

同SoCのバイオメディカル・アナログインタフェースには、心計数計測などに向けた再設定可能なチャンネルとしてフォトプレチスモグラフィ(光電式容積脈波記録:PPG)、ガルバニック皮膚反応(GSR)、2つのマルチ周波数生体インピーダンス(BIO-Z)の3種類のチャンネルを搭載。また、ARM Cortex-M0+と高速サンプルレートコンバージョン、マトリックスプロセッシング、データ圧縮と消費電力管理(PMIC)などにサポートされた生体医療リードアウトを統合が可能となっている。

なお、imecのウェラブルヘルス部門のプログラムディレクターであるChris Van Hoof氏は「正確で信頼性の高いウェアラブルなバイオセンサが必要とされているが、我々はその実現のために全力を尽くしている。このSoCセンサハブは患者中心の機能に重点を置き、パッチモニタや脈拍数、呼吸数、水分量モニタ、血圧測定といったさまざまなウェアラブルヘルスケア、フィットネスアプリケーションに適応可能であり、これによりヘルスケアを今までの治癒的アプローチから、予防的であり個々に適応したアプローチへと変革することが可能になる」とコメントしている。

図 バイオメディカル・センサハブSoC(中央)と想定される応用製品群(周辺) (出所:imec)