ルネサス エレクトロニクス(ルネサス)は10月5日、バイオケミカルセンサを用いた血糖値計、乳酸値計、コレステロール計などヘルスケア関連をはじめとする電池駆動センシング機器に適した16ビットLCDマイコン「RL78/L1Aグループ」6品種を開発し、量産出荷を開始したと発表した。

同製品は、アナログフロントエンド内部にアナログスイッチを内蔵しているため測定対象に応じて最適な回路に切り替えることで、例えば血液からヘモグロビンと血糖値を交互に測定するヘルスケア機器の開発が可能。また、リファレンスソフトウェアの提供によりD/Aコンバータ、オペアンプ、A/Dコンバータ、基準電圧回路などの内蔵アナログフロントエンド機能を使った精度向上が簡単になるためアナログ精度の向上に貢献するとしている。さらに、アナログフロントエンドの回路上の工夫により動作電圧の大幅な低電圧化を可能とし、血糖値計などの主要な機能である測定経路を、システムの電池寿命ぎりぎりまで正常動作させることが可能なため機器の長寿命化を実現する。

ラインアップとしては、パッケージの端子数が80ピンおよび100ピン、内蔵フラッシュメモリ容量が48KB(キロバイト)から128KBの計6品種。新製品のサンプル価格(税別)は、端子数が100ピンでメモリ容量が128KBの製品が300円/個となっている。