ネットギアジャパンは10月5日、10GBASE-Tを16ポート、10G SFP+スロットを1つ(10GBASE-Tとのコンボ)持つレイヤー2スイッチ「XS716E(型番:XS716E-100AJS)」の販売を開始した。価格は27万円(税別)。

「XS716E」

新製品は、アンマネージ・スイッチとスマート・スイッチの間に位置する「アンマネージプラス・スイッチ」と呼ぶカテゴリーのレイヤー2スイッチ。

アンマネージプラス・スイッチは、設定機能を持たないアンマネージ・スイッチと、高度な設定が可能なスマート・スイッチの中間に位置する新しいカテゴリー製品で、VLANやQoS、リンクアグリゲーションといった中小規模のネットワークで必要とされる基本的な機能をアンマネージ・スイッチにプラスしたLANスイッチとなる。新製品は同カテゴリーで販売中のXS708E(10GBASE-Tが8ポート)とともに、アンマネージプラス・スイッチのラインナップを構成する。

また、RJ-45ポートはカテゴリー6Aまたは7のツイストペアケーブルを用いることで、最長100mの距離で10Gbpsの通信速度が得られる。SFP+スロットは、使用環境に合わせて同社が用意する 10G SFP+モジュールまたはダイレクトアタッチケーブル(有償オプション)を選べる。

VLANは802.1QタグVLANとポートベースVLANを選択でき(対応VLAN数は128)、QoS(Quality of Service)は受信フレームへ4段階の優先順位をポートごとに設定可能なポートベースQoSのほか、受信フレームのCoSフィールドまたはIPv4ヘッダーのDCSP、TOSフィールドの内容に基づいた優先処理も行える。

また、IGMPスヌーピングはマルチキャスト受信端末とルーター間のIGMPパケットを監視することで、マルチキャストを受信する必要があるポートにだけパケットを転送し、受信が不要なポートの帯域浪費を防ぐことに加え、リンクアグリゲーション(マニュアル設定にのみ対応)は、高速通信を実現するとともにリンク障害時も通信を継続する冗長性を確保でき、最大4グループの設定が可能で各グループで最大8ポートを束ねることができる。

さらに、ブロードキャストストーム抑制とレートリミットは、ポートごとに512Kbpsから512Mbpsまでブロードキャストフレーム転送の閾(しきい)値、レートリミットの通信速度をそれぞれ11段階で設定できる。ループ検知は2ポート間で誤ってループ接続したことを検知すると、LEDを一定間隔で点滅させて管理者に知らせる。

そのほか、指定したポートを通過するフレームをほかのポートにコピーできるポートミラーリング、最長9000バイトのジャンボフレーム、ブラウザまたはWindows用管理ツールによる設定・管理を可能としている。