早稲田大学(早大)は10月4日、足首の関節の動きを電動サポートのみで正常歩行に導く超小型軽量の密着型歩行補助装置「RE-Gait」を開発したと発表した。

同成果は、早稲田大学理工学術院 田中英一郎教授、広島大学大学院医歯薬保健学研究院 弓削類教授、スペース・バイオ・ラボラトリーズ代表取締役 河原裕美氏らの研究グループによるもの。医療機関や福祉施設に対し、オリジンから10月17日に発売される。また、10月12~14日に開催される「BioJapan2016」に展示される予定。

同装置は、脳卒中後の片麻痺患者の歩行をアシストして正常な歩き方に近づけるというもの。人間の構造や生理現象を活用し、プログラム化した歩行パターンに応じて歩行中に足首だけを適切なタイミングで動作補助することで、膝関節と股関節を連動させ、歩行補助を行う。片足で重さ約1kg、装着器具は約300×140×365mmと小型軽量化を実現している。

歩行パターンはタブレットにより設定でき、目標動作を即座に容易に変更・調整することが可能。データを記憶することで、訓練の再現性を高めることもできる。

歩行補助装置「RE-Gait」