キングジムは10月4日、テキスト入力に特化したデジタルメモ「ポメラ」のストレートタイプの新モデルとして「DM200」を発表した。10月21日から発売する。価格は49,800円(税別)。

「DM200」は、2011年11月に発売された「DM100」の後継モデル。今回無線LAN(IEEE802.11b/g/n)が標準搭載されたほか、バッテリーを電池式から充電式(リチウムイオンバッテリー)に変更。USB充電のACアダプターが標準で添付される。連続使用可能時間は18時間。なお、DM100は在庫がなくなり次第、販売終了となる。

「DM200」

無線LANはメールの送信(受信は不可)、無線LAN対応プリンタへの出力、クラウドストレージへの保存が行える。また、「ポメラSync」を新たに搭載し、iPhoneやMacに標準搭載されているメモアプリと同期して双方向で文章編集することが可能になった。なお、無線LANは使用時以外はOFFになり、バッテリ消費を抑えるしくみになっているという。

ポメラシリーズ初の無線LAN搭載

液晶パネルは、DM100の5.7インチ(800×600ドット)から、7インチ(1024×600ドット)に40%拡大されている。

DM100(左)とDM200(右)

キーピッチは17mmでDM100と同じ。外形寸法はW263×D120×H18mmと最厚部がDM100より6.6mm薄くなっている(DM100はW263×D118.5×H24.6mm)。重量は580gとDM100の398gより180gほど重くなった。ただ、DM100のほうには電池が含まれていないので、実質的には130g程度の差となる。

キーボード比較。DM100(左)とDM200(右)

大きさ比較。DM100(左)とDM200(右)

他のインタフェースはミニUSB、SDカードスロット、Bluetooth接続はDM100と同様に装備。Bluetooth接続により、DM200をiOS/Android端末のキーボードとして利用できる。

ソフト的には、DM200向けに最適化したジャストシステムの日本語入力システム「ATOK for pomera[Professional]」を搭載。語彙数も固有名詞(観光地、神社仏閣、パワースポット、スポーツ、映画監督、作家など)、時事用語、補助辞書(人文科学、法律経済、理工学やアニメ、エンタメなど)などを増やし、従来機種の約3倍になった。

また、編集中のテキストファイルをQRコードに変換し、iPhoneなどで読み取り、簡単にメール作成やTwitter、Evernoteへ送信できる「ポメラQRコードリーダー」の対応文字数が4800文字から5万文字に拡大されている(大きなファイルは複数ページに分割されるが、1ページあたりの文字数は変更なし)。

電子辞書機能は、DM100の国語、英和、和英辞典に加え、新たに「角川類語新辞典.S」を追加。約50,000語の中から、検索した語句と近い意味の語句が一覧で表示される。

そのほか、フォントはDM100のビットマップフォントから、アウトラインフォントであるモリサワ「UD新ゴR」と「UD黎ミンR」を採用したほか、最大10階層のツリー構造で表示する「アウトライン」機能を新たに搭載する。

「アウトライン」機能

ポメラシリーズは累計30万台を突破したという