ソニーは10月4日、ノイズキャンセリング対応のBluetoothヘッドホン「MDR-1000X」を発表した。発売は10月29日。価格はオープンで、推定市場価格は税別40,000円前後。カラーはブラックとグレーベージュの2色。

MDR-1000X

MDR-1000Xは、ソニーのBluetoothヘッドホンにおけるフラッグシップモデルで。ベルリン時間の9月1日に、家電見本市「IFA2016」にて初公開されたが、このたび国内での発売概要が明らかになった。

ワイヤレスでもハイレゾ相当の高音質を楽しめるよう開発しており、圧縮音源の補完技術「DSEE HX」を搭載。BluetoothのコーデックはSBCのほか、ソニー独自の高音質コーデック「LDAC」に対応している。また、デジタルアンプ「S-Master HX」により、音源のディティールを再現できるという。

右側のハウジングにはタッチセンサーを内蔵。指で触れたりなぞったりすることで、再生、停止、曲送り、曲戻し、音量調整、通話、SiriやGoogle Nowの起動などを操作できる。

右ユニットに電源とノイズキャンセリング機能の操作ボタンを搭載

タッチセンサーを内蔵し、右ハウジングに触れることで音楽再生の操作が行える

ノイズキャンセリング機能は、「デュアルノイズセンサーテクノロジー」を採用。センサー(マイク)でノイズを集音し、DNCソフトウェアエンジンにより騒音を打ち消す信号を生成する。周囲の騒音を分析し、より効果的なノイズキャンセルを自動で選択する「フルオートAIノイズキャンセリング」も搭載する。

ユーザーに最適化したノイズキャンセリング効果を発揮する「パーソナルNCオプティマイザー」を新採用。MDR-1000Xを装着し、本体のNCボタンを長押しすると、頭の形やメガネの有無、髪型などによる装着の個人差を検出し、一人ひとりに合ったノイズキャンセリングを設定する。設定は保存されるため、次回の起動時も適用できる。

外音取り込み機能「アンビエントサウンドモード」も搭載。周囲の音を自薦に取り込む「Nomalモード」と、ノイズを抑えつつ人の声やアナウンス音声をピックアップして取り込む「Voiceモード」を用意している。

一時的に外音を取り込むクイックアテンション機能。右ハウジングに手をかざすと適用される

一時的に外音を取り込む「クイックアテンション」にも対応しており、ノイズキャンセリング機能適用中に、右ハウジングを片手で覆うように触れると、一時的に周りの音が聴こえるようになる。たとえば、駅のホームでアナウンスを聴きたいときなどに役立つ。

ドライバーの内部構造

そのほかの仕様は、ドライバー径が40mm、バッテリー駆動時間が約20時間(ノイズキャンセリング機能を使用し音楽を再生した場合)、再生周波数帯域が4Hz~40kHz、有線接続時の感度が98dB(1kHz、電源オフ時)、Bluetoothのバージョンが4.1、重量が約275gとなっている。ヘッドホンケーブル、充電用USBケーブル、飛行機用プラグアダプター、キャリングケースが付属する。

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