ソニーは10月4日、ハイレゾ対応ウォークマンの新モデル「A30シリーズ」を発表した。発売は10月29日で、価格はオープン。本体カラーはチャコールブラック、ビリジアンブルー、ボルドーピンク、シナバーレッド、ライムイエロー。本体カラーと同色のハイレゾ・ノイズキャンセリング対応イヤホンを同梱した「A30HNシリーズ」も同時に発売する。

A30シリーズ(型番:NW-A35、容量16GB)の推定市場価格は約22,000円前後。A30HNシリーズの推定市場価格は、16GBの「NW-A35HN」が約29,000円、32GBの「NW-A36HN」が約34,000円、64GBの「NW-A37HN」が約44,000円(いずれも税別)。

A30シリーズ

カラーバリエーションは5色

A30シリーズは、ハイレゾ対応ウォークマンのエントリーモデルで、2015年10月に発売した「A20シリーズ」の後継機。ベルリン時間の9月1日に、家電見本市「IFA2016」にて初公開されたが、このたび国内での発売概要が明らかになった。

A20から物理ボタンを廃止し、3.1型のタッチパネルを搭載。UIも刷新し、プレイ画面を中心とした上下左右のフリックで楽曲選択や音質調整の画面にアクセスできる。

A20(右)との比較

側面に物理ボタンとmicroSDカードスロットを搭載

Aシリーズとして初めてDSDに対応。最大で11.2MHzまでサポートするが、再生時にはリニアPCMに変換する。デジタルアンプ「S-Master HX」も新しくして内蔵し、ヘッドホン出力はA20の10mW×2から35mW×2に向上している。ノイズ低減能力も高まり、楽曲の繊細さをよりクリアに表現できるようになった。さらに、アンプ電源部に高性能コンデンサ「POSCAP」を5基搭載することで、より引き締まった低音を実現。クロックは44.1kHz系と48kHz系をそれぞれ装備している。

高音質シリーズ「ZX」と共通の技術を採用

内部構造

イコライザーは新たにEDMとR&B/HIPHOPのプリセットを追加。A20から継続して、ロック、ポップス、ジャズ、クラシック、リラックス、カスタム1、カスタム2も備えている。語学学習機能も新搭載。「再生スピードコントロール」「A-Bリピート」などが行える。

フォーマットはMP3 / WMA / ATRAC / ATRAC AdvancedLossless / AAC / HE-AAC / FLAC / Apple Lossless / AIFF / DSDなどに対応する。Bluetoothのバージョンは4.2で、コーデックはSBCとソニー独自のLDACをサポート。NFC機能も搭載する。内蔵バッテリーは約4時間でフル充電され、約30時間の連続再生が可能だ(FLAC 96kHz/24bit再生時)。

最大外形寸法はW55.9×H97.5×D10.9mm、重量は約98g。

同時に、A30シリーズに対応するアクセサリ4種類も発売。価格はいずれもオープンで、推定市場価格は、レザーケース「CKS-NWA30」が3,500円前後、クリアケース「CKH-NWA30」が2,500円前後、シリコンケース「CKM-NWA30」が2,000円前後、液晶保護シート「PRF-NWH31」が1,500円前後(いずれも税別)。

レザーケース