米IBMは9月27日(現地時間)、「Watson (US)イニシアティブ」の1つとして、多様なタイプのデータを統合してAI利用による意思決定を実現するクラウド・ベースのデータおよびアナリティクスのプラットフォーム「Project DataWorks」を発表した。 新プラットフォームは、ビジネス・リーダーやデータ活用に携わる専門家が容易にデータを収集・整理・制御・保護できるように設計しており、コグニティブ企業になるために必要な洞察を獲得できるとしている。

同プラットフォームを利用すると、ユーザーのために多様なデータと洞察を結び付けることができ、企業は洞察の取得の複雑化といった障壁を取り除けるようになるという。

これにより、データを利用する専門家が統合したセルフサービス型のプラットフォームで協働できるようになるほか、データ・プロジェクトやデータ製品を迅速に繰り返し適用することで、ガバナンス的にも確かな方法でデータ・セットやモデルの共有が可能になるとしている。

また、同プラットフォームはクラウド・プラットフォームである「Bluemix (US)」で利用可能であり「Apache Spark (US)」「IBM Watson Analytics (US)」「IBM Data Science Experience (US)」など多くのイノベーションを利用して、データの専門家が協業するあり方を変えることができるという。

同プラットフォームは、以下のような形で組織に役立つよう設計した。

  • コグニティブ・ベースの機械学習とApache Sparkによるデータ資産とデータ製品の展開の自動化

  • 既存のデータ・プラットフォームよりも迅速な(50Gbps~数百Gbps)データの取り込み、および各種エンドポイント(企業データベース/IoT/気象/ソーシャル・メディア)の取り込み

  • Confluent、Continuum Analytics、Galvanize、Alation、NumFOCUS、RStudio、Skymindなど、20を超えるパートナーやテクノロジーのオープン・エコシステムの活用

さらに、Project DataWorksはコグニティブ・ベースの機械学習など、中核となるコブニティブ機能が支えており、これはデータの発見からモデルの展開に至るプロセスの迅速化に役立ち、ユーザーは以前は発見できなかった新しい洞察を明らかにできるようになるとしている。