「スーパー桃太郎」より。

水木プロダクションがイラストを描き下ろしたムービー「スーパー桃太郎」が、さまざまなエンターテインメント事業を展開する企業・NEXUSのWebサイト、および同社の公式YouTubeチャンネルで本日10月3日に公開された。

この動画は、NEXUSが「エンターテインメントをスーパー面白く!」をテーマに立ち上げたプロジェクト「スーパー紙芝居」の第1弾。2015年11月に水木しげるが死去して以来、水木プロダクションにとって初の新作イラストが披露されている。水木の原点ともいえる紙芝居がテーマであり、水木本人も「桃太郎」が好きだったことから、このコラボレーションが実現したという。制作は、水木のアシスタントを20年以上務めた作画スタッフが手がけたとのこと。

ストーリーは「桃太郎」を現代風にアレンジしたもので、声優は桃太郎役を南明奈が務めたほか、おじいさん、おばあさん、家来、鬼などを若本規夫、緑川光、小野大輔の3人が演じている。動画の字幕機能を有効にすると、誰がどのセリフを話しているのかわかる仕組みだ。また音楽にはボカロPとして知られる40mPが、このムービーのために作詞・作曲した「ももたろう冒険記」が使用された。

原口智裕氏(水木プロダクション)コメント

今回は新作描き起こしですが、昨年、水木が亡くなってから初めての描き起こしとなります。絵が得意だった水木が、戦後始めたのが紙芝居作家でした。この企画も紙芝居ということで、ご縁を感じて、お受けいたしました。これをきっかけに、新しい水木プロダクションとしてスタートできればと思っています。新しいものをつくるのと同時に、今まで水木が作ってきたものを広めるのも、水木プロダクションの役目だと思っています。本ムービーを通じて、水木マンガを思い出してもらうきっかけになればと思います。

40mPコメント

桃太郎のお話、水木プロダクションのイラスト、そして声優の皆さまのお声…。

幼い頃から本やテレビで親しんできた存在と自分の音楽がご一緒させていただける、というこの上なく貴重な機会をいただき大変光栄に感じております。楽曲は、桃太郎のお話をシュールにパロディされた今回の「スーパー桃太郎」のストーリーを歌詞にしつつ、冒険に出かるようなワクワクを感じられるアレンジを目指しました。

新しい桃太郎の一面をお届けする一助になれたなら幸いです。