Rust - a safe, concurrent, practical language

Rustコアチームは9月29日(米国時間)、「Announcing Rust 1.12 - The Rust Programming Language Blog」において、プログラミング言語「Rust」の最新版となる「Rust 1.12」の公開を伝えた。Rustは高速性、高信頼性、高生産性のすべてを実現することを目指して開発が進められている。

Rustコアチームは「Rust 1.12」をRust 1.0のリリース以降で最も重要なリリースと説明。ユーザーや開発者として最も影響を受けるのはオーバーホールされたエラーメッセージだが、コンパイル時に出力されるエラーメッセージが全体としてオーバーホールされており、なぜ問題が発生したのかをこれまでよりも理解しやすくなっている。

ユーザーから見えにくいが重要な変更点としては、コンパイラバックエンドが新しいRust MIRをベースとしたものに置き換えられている点がある。今のところ、コンパイラバックエンドの変更でユーザーが直接的に感じることのできる変更点は少ないが、今回の変更で将来的にコンパイル時にさらなる最適なの取り込みなどが可能になる。現在でもコンパイル時間の短縮化と生成されるバイナリサイズの削減といった効果が得られている。