ティエスエスリンクは10月3日、Webコンテンツ向け情報漏洩対策ソフト「パイレーツバスター AWP Ver.9.2」を発売した。最新版では、Windows 10 Anniversary Updateに対応した。

同製品は、Webに公開されているPDFやMicrosoft Officeファイルに対し、ダウンロード(保存)/印刷/コピーを禁止し、閲覧表示のみにすることで情報漏洩を防止するセキュリティ製品。フィルター型サーバを組み合わせて保護する仕組みのため、業務システムや情報共有サイトなどさまざまなWebシステムを変更せずに適応できるメリットがあるという。

パイレーツバスター AWP

具体的には、ブラウザーに表示されるHTML/PDF/Flash/Microsoft Office/DocuWorksファイルに対して、ダウンロード(保存)/印刷/コピーの可否権限を設定することで情報漏洩を防止する。JavaScript/ASP/PHPなどサーバサイドスクリプトにより動的に生成されるHTMLにも対応している。

コンテンツへの利用制限は、グループ/ユーザー単位で設定したり、クライアント端末に割り当てたり、柔軟に設定可能。また、コンテンツデータの暗号化により、SSLを利用しなくてもWebサーバとクライアント間の通信経路や、ブラウザーのキャッシュからの情報漏洩を防止する。

保護コンテンツ閲覧時は、ブラウザーのメニューやキー操作が自動的に制御されるため、今までと同様の操作性のまま利用者による不正流出を防止できる。 運用しているWebシステムのサイト構成に合わせて保護設定が行える。AWPサーバ側の設定でコンテンツの暗号化やブラウザーでの権限管理ができるため、特別な運用負担はないという。

動作環境は、Windows 10/8.1/7/Vista。対応ブラウザは、Internet Explorer 11/10/9/8/7。価格(税別)は、基本パック(100ライセンス)が100万円、評価版が無償となっている。