江戸川乱歩の推理小説に登場する"少年探偵団"の活躍を現代風にリメイクして描くショートアニメ『超・少年探偵団NEO』が、2017年1月よりTOKYO MXで放送されることが、このほど発表された。

TVアニメ『超・少年探偵団NEO』場面写真

"少年探偵団"は、2017年に著作権保護期間が終了しパブリックドメインとなった「少年探偵団」シリーズに登場する小林少年を中心とした探偵団。シリーズは、1964年からポプラ社より単行本化され、作中では探偵団が明智小五郎を補佐しながら、数々の怪事件を解決する様子が描かれていた。

本作は、ポプラ社と『秘密結社鷹の爪』シリーズで知られるDLEがタッグを組んだ「少年探偵団」の現代版リメイク企画「超・少年探偵団NEO Project」の第1弾となるアニメ。主人公を小林少年のひ孫、舞台は100年後といった設定に変更した完全オリジナルストーリーで、7代にわたって続いた怪人二十面相と明智小五郎、そして"少年探偵団"の戦いを映す。

キャラクターボイスを演じるのは、木村良平、細谷佳正、江口拓也、上坂すみれら。『おにくだいすき!ゼウシくん』(2014年)を手がけてきた大宮一仁監督がメガホンを取るほか、人気ゲーム『ファイナルファンタジー』シリーズで知られる天野喜孝氏が新たな怪人二十面相のキャラクターデザインを担当する。

場面写真

木村が務めるのは、少年探偵団のリーダーで、明智探偵の一番弟子の7代目・小林少年役。企画の詳細を知らないまま1話のVコンテを見た際を「『これは面白い!』と確信しました」と振り返り、「80年もの歴史ある作品の新たな挑戦。気合が入ります!」と意気込みを見せる。

冷静で大胆、頭脳明晰な7代目・明智小五郎を演じる細谷も「お話を頂いた時、『何て素敵なプロットを持った作品だろう!』と思いました」と口をそろえる。小学校の頃、『少年探偵』シリーズを読みあさった経験から「とても憧れた」と語る怪人二十面相が、本作では「時代が進み、合理的になっていく都市に、あえて昭和のエンタメ感を持って挑んでくる」存在になっていると明かしながら、「素敵すぎます!」とそのキャラ像を絶賛。一方、自身が演じる明智を前に、「憧れ(二十面相)を追う立場って、なんて光栄な事だろう!」と喜びを示している。

そんな細谷の憧れである怪人二十面相の7代目を務める江口も、「中学生の頃、朝読書という時間が学校であったのですが、その時に読んでいたのが怪人二十面相の登場する『少年探偵』シリーズでした」と回顧。続けて、「まさかその作品に関わることができるなんて、感慨深く、嬉しく思います!」と歓喜する。

そして、探偵団の紅一点であるものの、男子たちより腕っ節の強い格闘派の少女・花崎マユミ役を担当する上坂。「近未来の東京で活躍する少年探偵団という世界観にわくわくします!」と心躍らせつつ、「江戸川乱歩作品の1ファンとしても、この作品に参加できるのがとても嬉しい」と語り、「未来の少年探偵団がどのように活躍するのか、今から楽しみです!」と期待を寄せた。

なお「超・少年探偵団NEO Project」は本作に加え、実写映画、書籍としても展開。イベントの実施も予定している。

7代目・小林少年

7代目・明智小五郎

7代目・怪人二十面相

花崎マユミ

木村良平

細谷佳正

江口拓也

上坂すみれ


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