日産自動車は29日、フランス・パリで開催中のパリモーターショー(一般公開は10月1~16日)にて、インフィニティブランドから未来のクルマを示唆するコンセプトカー「QX スポーツインスピレーション 2016」と、革新的なエンジン技術を採用した世界初の量産型可変圧縮比エンジン「VC-T」を世界初公開したと発表した。

インフィニティ「QX スポーツインスピレーション 2016」

今年の北京モーターショーで世界初公開された「QX スポーツインスピレーション」は、将来のインフィニティ「QX」モデルのデザインを示唆するコンセプトモデルであり、優雅でありながらも力強く漸進的なSUVデザインが特徴。今回公開された「QX スポーツインスピレーション 2016」はさらなるデザイン改良を施し、次世代の中型プレミアムSUVのブランドビジョンを探求したデザインとなっている。

エクステリアカラーはマットグレーに変更し、ブレーキキャリパーに合わせてブロンズカラーの22インチホイールを採用。全ドアの下部にイルミネーションキックプレートを採用し、インテリアは流れるようなラインと先進的な技巧を凝らした作りとなった。

「QX スポーツインスピレーション 2016」インテリア

「VC-T」は世界初という量産型可変圧縮比エンジン

「VC-T」エンジンは世界初という可変圧縮比技術を採用した新開発エンジン。可変圧縮比技術は、走行状況やドライバーによるインプット情報に合わせて、ピストンの上死点の位置をシームレスに変化させることができるマルチリンクシステムを活用し、圧縮比を8:1(高性能)から14:1(高効率)の間で自在に変えることが可能だ。この技術により、高性能2リッターガソリンターボエンジンのパワーとディーゼルエンジンの特徴である高いトルクと効率性をあわせ持っている。

パリモーターショーではその他、プレミアムスポーツセダン「Q50」の2017年モデルも出展。新デザインの採用や最先端の車載システム「InTouch」の搭載など、様々な改良が施されている。同モデルは今年後半に一部の市場で販売するとのこと。

「QX スポーツインスピレーション 2016」