国税庁はこのたび、2015年分民間給与実態統計調査の結果を発表した。それによると、年間の平均給与は420万4,000円(前年比1.3%増)で、3年連続で増加したことがわかった。

1年を通じて勤務した給与所得者の1人当たりの平均給与

給与所得者数も増加

2015年12月31日現在の民間事業所の源泉徴収義務者数は352万件で、前年より1万件(0.4%)増加。給与所得者数は5,646万人で、前年より54万人(1.0%)増加した。

2015年中に民間の事業所が支払った給与の総額は204兆7,809億円(前年比1兆7,000億円増)。源泉徴収された所得税額(以下税額。2013年分からは復興特別所得税を含む)は8兆9,898億円で、前年より880億円(1.0%)増加しており、給与総額に占める税額の割合は4.39%となった。

給与所得者数は4,794万人(前年比0.8増)。男女別にみると、男性2,831万人、女性1,963万人で、前年に比べ、男性は0.9%、女性は0.6%、それぞれ増加した。正規・非正規については、正規3,142万人、非正規1,123万人で、前年に比べ正規は1.2%、非正規は3.0%、それぞれ増加した。

平均給与は前年より5万4,000円増

男女別平均給与は男性が520万5,000円、女性が276万円で、前年に比べて、男性は1.2%の増加、女性は1.4%の増加となった。正規・非正規についてみると、正規は484万9,000円、非正規は170万5,000円で、前年に比べ、正規は1.5%の増加、非正規は0.5%の増加となった。

平均給与を業種別でみると、最も高かったのは「電気・ガス・熱供給・水道業」の715万4,000円、次いで「金融業,保険業」の639万2,000円で、最も低かったのは「宿泊業,飲食サービス業」の236万2,000円となった。