日本デザイン振興会は29日、「2016年度グッドデザイン賞」の受賞結果を発表した。自動車・自動二輪車の製品では、ヤマハ発動機の自動二輪車「XSR900」、ボルボ・カー・ジャパンのSUV「XC90」、ジャガー・ランドローバー・ジャパンのセダン「XF」が、とくに優れたデザインとして評価された「グッドデザイン・ベスト100」を受賞している。

「グッドデザイン・ベスト100」に選ばれたヤマハ「XSR900」

ヤマハ「XSR900」は、趣味の対象としてモーターサイクルを楽しむ文化が定着している先進国で、「伝統的」なスタイルを好む層に向けたモーターサイクル。審査員からは「力強さと繊細さを併せもつ圧倒的な美しさに感銘を受けた。シンプル・レトロを謳うが、むしろオーセンティックという表現が相応しいだろう」(審査員のコメント抜粋)との評価を得ている。

ボルボ「XC90」はまったく新しく生まれ変わった7シーターSUV。デザインはスウェディッシュデザインを色濃く反映し、洗練を極めたスタイリングを実現。「シンプルなのに暖かみがある…北欧デザインの特徴を非常に洗練された手法で表現している」(審査員のコメント抜粋)との評価を得た。ジャガー「XF」は新世代のジャガーの代表サルーンであり、最新鋭の技術をまとった新生ジャガー3兄弟(「XE」「XF」「F-PACE」)のひとつ。「一見すると『平凡なカタチ』に思えるが、2度、3度、あるいは1日、2日と見続けていくにつれ、どんどん魅力を増していく」(審査員のコメント抜粋)とのコメントが寄せられた。

今回のグッドデザイン賞は、近年で最多となる4,085件の審査件数から1,229件の受賞デザインが選ばれている。自動車関連ではその他、スズキのコンパクトカー「イグニス」、トヨタ自動車のミニバン「シエンタ」とハイブリッドカー「プリウス」「プリウスPHV」、日産自動車のミニバン「セレナ」、ダイハツ工業の軽乗用車「ムーヴ キャンパス」がグッドデザイン賞を受賞した。