ソシオネクストは9月29日、⾼度広帯域衛星デジタル放送⽅式(ISDB-S3)・複数搬送波伝送⽅式(ITU-T J.183)の両⽅式に対応したデジタル放送復調LSI「SC1501A」を開発したと発表した。

デジタル放送復調LSI「SC1501A」

⽇本では世界に先駆けて4K・8Kの試験放送が開始され、ともに2018年に予定されている実⽤放送の開始、2020年までの本格的な普及をめざした取組みが業界各社において進められている。4K・8K放送の本格的な普及には、さまざまな受信形態に幅広く対応した受信装置が必要となる。

「SC1501A」は、⾼度広帯域衛星デジタル放送⽅式(ISDB-S3)、および複数搬送波伝送⽅式(ITU-T J.183)の両⽅に対応しており、衛星放送の直接受信やケーブルテレビを通じて再放送するIFパススルー、トランスモジュレーションといった伝送⽅式による信号の受信が可能。ソシオネクストは、「SC1501A」を同社のコーデックおよびデジタルテレビ⽤SoCと組み合わせることで、テレビ、レコーダー、セットトップボックス(STB)などの受信機を容易に開発できるとしている。

なお、10月4日から幕張メッセで開催されるCEATEC JAPAN 2016では、「SC1501A」および受信装置の試作機が展示される。