キーサイト・テクノロジー(キーサイト)は9月29日、802.11ad送受信テストソリューションの販売を開始すると発表した。

同ソリューションはE7760A広帯域トランシーバーおよびM1650Aミリ波トランシーバーで構成され、IEEE 802.11ad無線規格に準拠する統合型テストソリューションとなっている。802.11adの試験で必須の信号生成と解析を一画面で迅速に実行できるソフトウェア、デバイスのRFおよびIF性能検証用のベクトル信号発生器とベクトル・シグナル・アナライザ、無線テストの際、RFケーブルで遠隔のM1650Aミリ波トランシーバーに接続するためのインタフェース、デバイスの近くで利用可能なフル校正済みテスト機能などを含むほか、最大6台のM1650Aを1台のE7760Aに接続できる。

キーサイトは今回発表したソリューションについて「ミリ波テクノロジーの市場導入には、ケーブルをRFコネクタに接続せずに測定するOTA(Over-The-Air)での無線テストが不可欠になっています。OTA 測定に加えIF帯域での測定を可能にする柔軟性を備えた一体型のE7760A/M1650Aソリューションは、60 GHz無線機器エコシステムの設計者にとって最適な選択肢となるはずです。キーサイトの新しいソリューションが、60 GHzテクノロジーの発展に大いに役立つことを期待します」とコメントしている。

802.11ad送受信テストソリューション