3度のアカデミー賞に輝くアン・リー監督の最新作『BILLY LYNN’S LONG HALFTIME WALK』(全米公開2016年11月11日)が、『ビリー・リンの永遠の一日』の邦題で2017年2月11日に日本公開されることが28日、明らかになった。

アン・リー監督最新作『ビリー・リンの永遠の一日』

本作は、19歳でイラク戦争の英雄となった青年ビリー・リンの戦争体験と心の葛藤を描き、9・11以降のアメリカ社会のあり方、戦争とは何かを社会に問う人間ドラマ。

イラク戦争での勇姿がメディアに取り上げられて一躍"英雄"になったビリーは、故郷アメリカに一時帰国し凱旋ツアーに駆り出される中で、自分が"ヒーロー"として扱われることへの違和感を感じ始める。そして、戦地へ戻る前日、ツアー最大の目玉となる感謝祭のアメリカン・フットボールのハーフタイムイベントに迎えられたビリーは、大歓声の中で現実と戦争の記憶が交差する一瞬のような、永遠のような"時"を経験する。

ハーフタイムショーの中で狂気=戦争の記憶がよみがえるラスト12分では、世界初の映像技術(120フレーム/秒)を駆使。アン・リー監督渾身のシーンとなっている。

本作は、第54回ニューヨーク映画祭(9月30日~10月16日)での出品が決定しており、ワールドプレミアも開催予定。過去のアン・リー監督作品で同映画祭に出品された『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』(2012年)と『グリーン・デスティニー』(2000年)の2作品はアカデミー賞を受賞している。