歌舞伎俳優・市川海老蔵が、主演を務めるテレビ東京系ドラマ『石川五右衛門』(10月14日スタート 毎週金曜20:00~)の取材会に、共演の國村隼、比嘉愛未とともに出席した。

左から比嘉愛未、市川海老蔵、國村隼

同作は、2009年に海老蔵主演で公演が行われた新作歌舞伎『石川五右衛門』に潤色を加え、映像化。テレビ東京で、ゴールデンタイムで連続放送の時代劇が復活するのは、8年ぶりとなる。原作・脚本は、漫画『金田一少年の事件簿』『神の雫』原作者である樹林伸が手がけた。

1話を視聴した海老蔵は「今までにない時代劇だなというのが、率直な意見でした」と述懐した。撮影は「12月から今年の夏手前まで大変長期」だったため、どのように仕上がっているか不安を持っていたが「時代劇なのに笑っちゃう。言葉は悪いんですけど、こんなバカバカしい時代劇はないなと」と同作の魅力を説明した。

さらに海老蔵は「妻の麻央もずーっとそれを見て、ゲラゲラ笑っていました」と、現在乳がんで闘病中の妻・小林麻央も1話を楽しんで見たことを明かし、「ちなみに視聴率は3%くらいを目標に頑張りたいと思います」と宣言。國村は「私は視聴率はもうちょっと上でも、倍の6%くらいでもいいんですけど」と苦笑していた。

また、記者からの「奥様はどこで笑っていたのか」という質問に対して、海老蔵は「プライベートな質問はやめてください」とニヤリと笑いつつ、「全体的に面白いですよ」とアピール。

海老蔵は「時代劇というと、勝新太郎とか市川雷蔵さんとか、片岡知恵蔵さんとか、大河内傳次郎さんとかがスターで、今だと播磨屋のおじさん(中村吉右衛門)の鬼平犯科帳とか、王道を行ってる感じですよね」とイメージを示しつつ、『石川五右衛門』は「いくらなんでもこんな風にならないだろという結末とか。ドン引きするくらいの雰囲気があるんですよ」とドラマについて語った。

そして海老蔵は「傾いてるんですよね、このドラマ」と表現し、「そういう行き過ぎてる部分で妻は笑ってたんですよね。内容じゃなくて、映像で『ええ!!』っていう笑いですね」と説明。新ドラマの演出に期待を持たせた。