キヤノンITソリューションズは、製薬企業および規制当局(厚生労働省)の間で行われている、医薬品等の副作用等の報告(以下副作用報告)を電子的に行うEDI(電子データ交換)システム「EDI-Master DEX for Medical」の新バージョンを2016年9月下旬より発売すると発表した。価格は700万円(税別)~。

国内の製薬企業は、医薬品の副作用によるものと疑われる症例等を確認した場合、厚生労働省に対し報告することが義務づけられており、従来E2B(R2)に基づいたデータ交換による報告を行ってきた。

「EDI-Master DEX for Medical」の新バージョンでは、 ICH(日米EU医薬品規制調和国際会議)により規定され、国内では2016年4月より運用が開始された副作用報告のデータ交換規格E2B(R3)に対応した機能を実装。

また、「取引先企業名による転送履歴情報の検索」「薬剤情報による送受信データの振り分け」「電子証明書管理」「データフォーマット変換」など、製薬企業間で副作用情報の交換をEDIで行い、業務効率化を実現する機能を強化。

セキュリティ機能も、IPA(独立行政法人情報処理推進機構)ガイドラインに基づくセキュリティレベル設定機能を追加しました。また、米国国家安全保障局 (NSA) Suite B暗号方式に対応した。

製薬企業向けEDIシステム「EDI-Master DEX for Medical」のシステム概要図