太陽誘電は9月27日、低背積層セラミックコンデンサ「PMK105 BJ474ML」、「PMC105 BJ474ML」を発表した。

スマートフォンやウエアラブル端末などに搭載されるICの周囲には、デカップリング用途に積層 セラミックコンデンサが使用されている。機器の小型・薄型化や多機能化などに伴って部品の実装面積は小さくなっており、基板の上に実装する従来方式ではなく、ICのパッケージ内やその 裏側、さらには基板に内蔵させるなど、さらなる高密度実装が求められている。加えて、ICを安定駆動させるため、デカップリング用途の積層セラミックコンデンサには小型形状を維持したまま大容量化することが求められている。

「PMK105 BJ474ML」および「PMC105 BJ474ML」は太陽誘電が培ってきた従来の大容量化技術をさらに高度化し、外部電極を薄くすることで、1005サイズ、薄さ0.11mmで業界トップクラスとなる静電容量0.47μFのセラミックコンデンサとなっている。なお、「PMC105 BJ474ML」は、部品内蔵配線板への搭載に適した銅めっきが施されている。

両製品は2016年9月より月産1000万個体制で量産を開始しており、サンプル価格は15円となっている。